実はNHKドラマ『坂の上の雲』第1回目の放送を見て引き込まれたのだけど、昨年年末に放送された第2回は敢えて見ないでいました。
なんか出し惜しみされてるようだけど、自分としては出来れば一気に全編通して見たいし、きっとNHKはそれをするだろうと思うからです。
それともう一つ。
「映像は決して原作を超えられない」が私の持論でして、テレビであれだけ面白いのだから原作はもっと面白いに違いないと思ったのです。
で、昨年から読み始めました司馬遼太郎の『坂の上の雲』。年が明ける前に5巻を読破し、残り3巻は年末年始の休暇中に読み切ってしまおうと目論んでいたのですが、結局正月は1巻も読破できず、年が明けると今度は何やかやと忙しく、あれこれと時間を取られ遅々として読み進めず、先々週ようやっと全巻読み切りました。読了に3ヶ月もかかってしまった

読後、「これはどうもNHK(映像)の勝ちかもしれん」と思いました。
史実を重視するあまりか、くどい記述が何度かあって、これなら8巻にもせず全5巻くらいに収まったのではないかと感じました。
それでも読み応えありましたけど。

kumo

正岡子規にしても秋山好古・真之兄弟にしても、そしてこの原作に登場はしないけど、坂本龍馬も高杉晋作も、坂の上に雲を見い出していたわけですが、今の日本の舵を取る人達は何を見ているのでしょう?
雲を見上げるどころか、蹴つまずいて坂を転げ落ちないように足下だけを注視してるとしか思えません。平成の志士はいつ現れてくるのでしょうか?  
せめて私は雲でなくても坂の上を目指していこうと思います。俯いてばかり、足下を気にしてばかりいるような生き方だけはしたくないと思います。




適当な画像が無く、坂の上でなく海の上の雲で恐縮です @ポンペイ