昨夜は仲間と連れだってフラメンコを鑑賞しに行った。


furamenco


フラメンコはダンスに目を奪われがちだけど、歌とギターと三位一体になって初めて芸術となるんだそうな。
発祥はスペイン南部のアンダルシア地方、って歌い手さんが解説していたけど、私はずっと昔にテレビで、ジプシーが移動しながら歌い踊っていた・・・と見聞きした記憶が残ってる。
その時の映像に流れた悲しい歌声とギターの音色、そして悲しげな歌声やギターの音色とは裏腹な狂おしいまでの情熱的な踊りに目と耳が釘付けになったのだった。

情熱的な踊りを堪能してお店を出たら、銀座の街並みは閑散としていた。そう、サッカーワールドカップの日本ベスト8進出を賭けたパラグアイ戦があったからだ。
私たちも応援しようと急いで家路に着いた。その途中の乗換駅で、

「オーオオー!
  オッオッオッ、オオオー! 
    オッオッオッ、オオオー!」


と日本サッカー応援を雄叫ぶ青い軍団に何度か遭遇した。
フラメンコ観て高揚してた私は、思わず一緒に行っちゃおうかな、と一瞬逡巡した。でも如何せん年齢が離れすぎてる
「なんだ? このオッサン」!なんて言われても嫌だし、だいいち彼らのパワーに付いていく自信も無かったので、素直に自宅で応援することにしたのだった。

そして今朝。
一夜明けてみればどこもかしこも「惜しかった。でも、よく頑張った」とのたまっていたけれど、わたしはちっとも「惜しかった」とは思ってない。確かに頑張っていたけど勝てる試合を落としたのだ。どこが「惜しかった」ものか!
PK戦は時の運だから、あれで負けちゃったのはしょうがないとしても、延長戦に突入する前の後半40分あたりは、完全に日本の流れだった。
あそこで点が取れなかったのが敗因だと思う。あのような時に点が取れるか取れないかが世界トップレベルとの差なのだ。

確かに120分間、よく走ってくれた。でも、勝てる試合を落としてしまった事は、選手が一番よく感じていることだろう。
試合直後はやるだけやった、なんて思ってたかもしれないけど、きっと今ごろ選手みんな不完全燃焼感がジワジワと沸き上がってきてるに違いない。いや、そうであって欲しい。何度も書くけど勝てた試合を落としたのだから。
PKを外した駒野に責任はない。もしも責めるとするなら、良いシュートを打ちながら決められなかった本田、松井にあると私は思う。

決めるべき時に決められない。言われ続けてもう何年になるだろう?




                  今年はスペインが優勝しそうな気がしてる。