駅などに設置されてるエレベーターで、階によって出入り口が異なるものがある。その時、目の不自由な人のためにアナウンスがあるのだけれど、ほとんどのアナウンスが「こちら側のドアが開きます」というものだ。
数年前に突発性難聴を罹って以来、私の左耳はある周波数の音がほとんど聞こえなくなった。全ての音が聞こえないわけじゃないけど、左耳の聴力はかなり落ちた。そんな人間が、スピーカーの位置を変えて「こちら側です」と言われてもドッチ側なのかワカラン。片眼だと距離感がつかめないように、片方の耳でしか音が拾えない者にとって、音のする方向を判断するのは不可能に近い。
中には「反対側のドアが開きます」と言ってくれる親切なエレベーターもあるけど、ほとんどのエレベーターが「こちら側のドア…」だ。もしも私が視力も失ったら、エレベーターから出ることもままならなくなる。

エスカレーターも、もしも一方方向しか設置できないなら、昇りより下りにするべきだ。足に不自由を抱える者にとっては、昇ることより下るときの方がはるかに辛い。
健常人が考えているせいか、やることなすこと健常人のための発想が多すぎる。身障者のことなど本気で考えてはいないのだろう。

himohaze

ヒモハゼ@レンベ・ゴビーAクラブ

ちなみに聴力が落ちたら良くなった五感もある。嗅覚だ。なぜだか匂いだけにはやけに敏感になってきてる。タバコを止めてから味覚が断然良くなったけれど、嗅覚の発達も禁煙の効果か? 視力(視覚)も○力(残る五感の一つでもあるけどご想像にお任せします)も、加齢と共にどんどん落ちているのに、嗅覚だけは年々チョー敏感になってきてる。
あと数年もしたら犬と勝負できるかもしれん。

アレ? ヒモハゼは何で登場してきたのか? 魚は四感で触覚は無いらしいですが、真偽のほどは定かではありません。(登場してきた意味ナシ)