
先回行ったリロアンでのこと。
リロアンでは目先のポイントでもボートで向かいます。上の写真のタンクの向こうに浮かぶ小さな舟がそれです。そしてこの写真の露光オーバーで飛んでしまった辺りがダイビング・ポイントでもあります。泳いで行っても5分とかからないようなポイントですが、それでもボートで行きます。
漁民ボートの往来が多くなってきたので、安全のために水面移動せずにボートで行くのだとのことでした。
このダイビングハウス目の前のポイントに向かったときのことです。
ポイントまでホンの10数秒ということで、かみさんは機材装着したタンクのバルブを開けておいたようです。ところがエントリーする間際、隣りに座った男性が、「開けてあげましょう」とバルブを廻したそうなのです。
「あの~。それって閉めてると思うんですけど」とかみさん。
するとその男性は、「アッ、そうか!」。
いやはや、「アッ、そうか!」で済まされる話しではありません。
まぁ、かみさんも一応は100本超えたダイバーではありますが、きっとそのまま潜行していたら相当パニックになったことでしょう。マウスピースと間違えてシュノーケルくわえて潜行開始しちゃうより危険性は少ないとはいえ、ダイビングで一番怖いのがパニックですから、危険であることに変わりはありません。
この男性、ダイビング本数ほぼ私と同数でした。
けっこうな本数を潜っていても、こんな初歩的なミスをやらかすのです。
ダイビング事故が初心者よりある程度の経験積んだダイバーの方が確率的に高いのは、この慢心ともいえる緊張感の欠如から起こるのだと思います。
私も気を付けよう~っと。

私は彼が海に落ちることより、日焼けの方が心配でした。
アシスタント・ガイドのルーイ君も苦笑いです。