ニセアカホシカクレエビ on イバラカンザシ@屋久島・タンク下
普通だったら少~し近づいただけでもピャッ!と隠れてしまうイバラカンザシが、身を隠すどころかニセアカホシカクレエビに乗られたまま鰓冠(さいかん=エラみたいなものらしい)を閉じずに満開状体です。
いっつもニセアカホシカクレエビに乗られているので慣れてしまったんでしょうか? それにしてもしかし……。チョンマゲ付けてるつもりでもあるまいし、頭の上にエビが乗っていたらウザったいと思うんだけどなぁ。
ハゼと共生するテッポウエビみたいに、今にイバラカンザシとエビの共生があちこちで観られるようになるのかもしれないな。
アタシはいまだにかみさんの小言には免疫出来てませんが。
タグ:ニセアカホシカクレエビ
胃もたれのワケ
先日のこと、朝方に夢を見た。
その夢は誰かに美味しい料理を提供され、「どうぞ、どうぞ」となかば強引に薦められているもので、ところが私は既に満腹状態。「いえ、もう結構です」と言ってるのに、相手(誰だか分からない)は、食え食えとしつこい。「だからもう食えないって!」と語気強く言おうとして目が覚めた。
「なんかすごく現実感のある夢だったなぁ~」と思いながらベッドから抜け出たら、なんと本当に満腹感がある! 「ゲッ!まさか夢見ながらなんか食ってしまったか!」と、一瞬慌てた。
しかし慌てたのはほんの一瞬で、すぐにその理由が分かった。
前夜、サッカーのコーチ仲間とたらふく飲んで二日酔いになっていたのだった。

ニセアカホシカクレエビ@ムンジャンガン・ガーデンイールインサイド
二日酔いの朝は胃袋ん中に糠でも残ってるんじゃないかと思うほどだけど、胃袋だけじゃ無く、頭の中にも汚泥が溜まってる。熱~い風呂に入って汗たっぷり流しても、内臓も脳みそまでも見えちゃってるこのニセアカホシカクレエビのようにはクリアーにはなれない。
胃袋洗浄機みたいなん、誰か早く開発してくれんだろうか。そうしたら毎晩心置きなく飲めるんだが。(酒を控えようとするのがフツーか

ちなみにこれまた不思議なんだが、その夢の中での食事、味があった。夢でも味覚が刺激されるんだな。ちょっと驚きの発見。
猛毒住居

いまひとつピンが甘いですがニセアカホシカクレエビです。
なかなかスケルトンなお身体が色っぽい、私の好きなエビの一人でもあります。で、本日お見せしたかったのはこのエビではなくて、彼女の住み家の方です。
彼女が乗っかってるこの物体、ウンバチイソギンチャクという毒性海洋生物であります。私もかつて、撮影に夢中になるあまりコヤツの存在に気付いていながらチロッと指の付け根を触れさせてしまい、エライ目に遭ったことがあります。アレヨアレヨと腫れてきたかと思うと、今度は寒気がし、イクジット数時間後には発熱してました。
ほんのちょっと触っただけで……ですよ!
ちなみにこのウンバチイソギンチャク、この写真のような色彩ばかりではなく、灰褐色だったり黒っぽかったりするものなど様々なので、ご注意のほど。
この前行ったリロアンで聞いた話です。
スプリング(半袖・半パンのダイビングスーツ)で潜っていたベテランダイバーが、たまたま膝がコイツにぶつかってしまったそうです。ダイビング終了後、高熱と共に痙攣も出始め、救急搬送(確かへりを使ったとか)。
その後、自国の救急病院に入院したけど腎臓に毒素が廻ってしまって生死を彷徨ったそうです。オ~、コワ。
海の中にはこんなおっかない奴がいっぱいいます。ただ陸上と違って、襲ってくる奴は滅多にいません。
このウンバチイソギンチャク、魚にも猛威を振るってるのでしょうか? でなければ、か弱いエビさんがこんなおっかない奴を住みかにしてる理由がよ~ワカランですから。