今日は結婚式で横浜まで出向いた。でも、そのことを書くのではない。
たまたま家を出る前に書いたこの前の記事を、電車の中で携帯電話で読み返していて、「なんか詰まらなかった本の事ばかり書いてる」ような気がしたのだ。人の作品をけなしてるばかりではイカンなぁとフト思い、最近読んだ本の中でお薦めはないか、と思い返していた。tami_no_miezarute

で、あった。1冊。
ちょっとムリムリの感がしなくもないが……
大前研一の『民の見えざる手』(小学館)。これは小説じゃないから、要約は書かない(いつも書いてないか)。
タイトルを見れば「神の見えざる手」から来てるな、とは思うだろうが(私はそう思った)、その言葉は誰が発したのか覚えてる人は凄いと思う(私は思い出せなかった)。経済学者アダム・スミスの国富論の中での言葉だそうな(そういやぁ高校で習ったな、確か)。
この本は大前流現代版「国富論」だ。

それで私がこの本をお薦めするのは、彼の数々のアイディアもあるのだけど、一番は彼が現在の日本政府に対して「クーデターを起こそう!」と提案していることだ。
クーデターなんて書くと血生臭いイメージを抱いてしまうけど、彼が唱えるそれは、当然ながら武器を持っての国民の隆起ではない。どこかのお国みたいに隣国に難癖つけてデモるのでもなければ、日本を見限って海外逃亡しよう…なんて話しでもない。
日本を良くするための無血クーデターだ。

私は賛同した。たとえ“ハチドリのひとしずく”であっても、一人でも多くの人が参画することが、この無血クーデターを成功させるのだ。








どうですか? ちょっと興味持たれましたか?
興味はあるけど経済書はなぁ……という方は、巻末146頁あたりから読まれたら宜しいかと。