なんでもあきる野市のお寺に多摩地区で一番大きなカヤの大木があるとかで、先日の黒茶屋に行った際にちょこっと立ち寄ってみた。

そのカヤがあるのは広徳寺というお寺で、そのカヤは東京都指定天然記念物なんだそうな。
で、そのカヤがコレ↓
kaya
右端に立ってる案内板には、幹の周囲は5m35㎝、樹高は24m45㎝と書かれていたけど、肝心の樹齢は書かれてなかった。

イチイ科に属するカヤの木は30㎝伸びるのに4~5年、直径1mを超えると成木と呼べるそうなのだけど、そこまで大きくなるのに300年近くかかるらしい。で、このカヤは周囲が5.35mってことだから直径は円周率3.15で割って……約1.7mってことになる。ってぇことは………、樹齢は500年ほどってぇことだな。
それだけ成長が遅いゆえに、このカヤを素材にした碁盤や将棋盤はべらぼうに高い。盤に細工できる太さになるのには100年以上かかるのだから。

この広徳寺にある樹木としては総門を抜けた先にある大きな2本の銀杏の木の方が認知度は高いだろう。それなのになんでこんな地味な木を観に行ったかは、判る人にはわかるんだなぁ。ちなみにこのカヤは漢字で書くと〝榧〟です。茅ではありません。

icho
これがその銀杏の木。2本の幹の間に見えるのが総門。