akafuchiryugu
他にも見ていたのかもしれないけどダイビングを始めて間もないころに、初めて教えてもらってじっくりと観察したウミウシがこのアカフチリュウグウウミウシだったような気がする。なんとも派手なこの色合いがしっかりと記憶に残ってる。(写真は2019年、リロアンにて)

それはそうと、神保町の岩波ホールが今年7月末で閉館になってしまうそうな。
学生時代、何度か足を運んだ。『木靴の樹』や『旅芸人の記録』、そして『ブリキの太鼓』もここで観たのではなかったかと思う。
斜に構えていた時期で、仲間と難解な作品を観、そして近くの喫茶店で互いの感想などを熱く語り合った。ところが今だから白状するが、アタシには観た作品の半分近くが理解出来なかったのだ。しかし「わかんな~い」なんて言おうものなら、なんか馬鹿にされるような、見下されるような気がして決して言わず、さも感動したような面持ちで皆の寸評に耳を傾けていたのだった。
何年か前にレオナルド・ディカプリオの『インセプション』を観たとき、帰りのエレベーターで一緒になった老夫婦が「なんか、よくわからんかったなぁ」と会話してた事があったけど、まさにアタシにとって『木靴の樹』や『旅芸人の記録』がそれだった。
そういやぁ、渋谷のNHKの近くにA to Zシアターってのがあったけど、あそこはまだ営業してるんだろうか? 最後尾の座席がちょっとしたテーブル席になっていて、お酒も飲めるので何度か行ったことがあった。鈴木清純監督の『ツィゴイネルワイゼン』観たのは確かそのシアターだったと記憶するのだが、お酒のせいではなく、この作品も私の頭脳では理解できなかったなぁ。

採算度外視で映画通好みの作品を上映してた岩波ホールが無くなることは、きっと悲しむファンも多いだろう。