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トガリエビス@宮古島・ドロドロパークNo.2

昨日、ラーメン屋のカウンターでラーメンすすってたら背後のテーブル席から声高な会話が耳に飛び込んで来た。声のトーンから小娘だと察したので持参した本の読書に集中しようとした。ところが、「あの時にちゃんとやってれば今の人生も変わってたのにィ」という言葉に、思わず振り向いてしまった。

想像したとおりの二十歳前後と思われる娘が二人、なにやら試験勉強の話しを大きな声で話してるのだった。で、どうやらこの夏休み前の試験で失敗したらしい。その話しから流れて、過去の受験の時の話しになり、その時にも失敗して「あの時にちゃんとやってれば……」に話しは繋がっているようだ。

それにしてもしかし……。二十歳そこそこで人生失敗したと言うこの感性はなんなのだ! 目先の学期末試験も失敗してるようだから、決めつけては申し訳ないが、今までの試験はことごとく失敗してるのではあるまいか。
努力もせずに生きることをとやかく言う気は毛頭無いが、この娘はきっと目の前に至極の幸福が訪れても気付かずにいるんじゃなかろうか。何故ならこの娘の世界はとても小さい。自分の知らない世界の幸福なんて分かろうはずは無いだろうと、ラーメンすすりながら考えてしまった。

トガリエビスが住むこの穴の向こうに抜ければ、また違ったテンジクダイが群れる世界が広がっている。そんな事にも気づかずに彼女は狭い穴の中、自分にとっては広い世界だと感じたまま一生を終えていくのだろうか。まだまだいくらでも羽ばたける年齢なのに。