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10年前に初めてランギロアを訪れたとき、ダイビングショップの壁に一枚の写真が飾られていました。
ダイバーがカメラマンに向かってピースサインをしていて、そのダイバーの背後をバショウカジキが威嚇のために背ビレ全開にして泳いでいる写真でした。

その迫力ある写真に魅了されました。
「ここで撮ったカット?」と聞くと、「そうだよ」の返事。アタシもそんな一発を撮ってみたいのだけれど、そもそもそのバショウカジキそのものに逢うことすらままなりません。10年ぶりに再訪した今回、そんなチャンスを楽しみにしていたのですが、やはりバショウには逢えませんでしたが、その代わりを務めてくれたのがバンドウイルカでした。

夕刻。ダイビングを終えて、彼らの遊び場でもあるティプタパスをボートで戻って行くと彼らがボートに寄ってきます。ひとときを一緒に遊ぼうってのか、はたまた速力の遅いゴムボートを笑っているのか、しばしボートから手を出せば届くような距離で一緒に泳ぎ、そしてボートの直前をジャンプしたりしてくれました。

バショウカジキには逢えなかったけれど、マンタにもマダラトビエイの編隊にもハンマーヘッドシャークにシルバーシャークにも、そして体長1㍍は優に超える巨体のナポレオンにも逢えました。
わたし的には充分満足のいくダイビングを堪能できたのでした。