東京はすっかり春の陽気だというのに、北海道では猛烈な寒波が暴風雪を引き連れてきて、9人もの命を奪っていった。車に乗っていても命を奪っていくその凄まじい暴風雪は、都会に住んでる私などには想像も出来ない。
お亡くなりになられた方々のご冥福を祈ります。

sarobetsu
先月、サロベツの民宿宿主と35年ぶりの再会を果たしたとき、私は偽名で予約を入れていた。
その時の会話。
「猛吹雪になった時はお迎えに行けませんのでご容赦ください」(宿主の奥さん)
「その時は、アタシはどうやって行けば良いのですか? ほふく前進で行くしかないですか?」(アタシ)
「(笑)その時は駅前の旅館にでも泊まってください」(奥さん)

確かにニュースで見た、あの暴風雪の傷跡見たら「迎えに来てくれ」なんて言えんなぁ。サロベツ原野のど真ん中で車スタックして凍死は間違いないと思う。
運良く到着したその日はご覧のごとくの天気だったから、宿主もお迎えに来てくれて感動の再会を果たせたのだけれど、この時も前日までは猛吹雪でバスが運行できず除雪車出動してもらってその後ろを追走し、息子さんはようやっと帰宅出来たのだそうな。

アタシはツイていたと、つくづく思う。
この宿のブログを先ほど覗いてみたら、先週末に来たお客さんもサロベツ原野を貫く上写真の道道444号線が通行不能となり、車も雪に埋もれて帰れなくなったらしい。
bakkai
こんな厳しい環境のもとで暮らすことは、私には到底出来ない。