
母を連れ、かみさんに連れられて、富山県八尾のおわら風の盆に行ってきました。なんでかみさんに連れられて……なのかというと、富山がかみさんの故郷であるからです。
この風の盆、一度は観てみたいと思っていたのですが、ようやっと念願叶いました。しかも母を連れて行くことまで出来ました。
しかし、毎年9月の1日、2日、3日と行われるこの行事が今年はたまたま土日にかかったことで、もの凄い人出。地元新聞の発表によれば1日で12万人もの人がこの小さな町に集まったそうです。
さて、1日。私たちは15時ころに八尾に到着しました。マイカー規制され車は特設駐車場に停めさせられて専用バスで町中に入ります。
八尾には11の町(地区)があって、それぞれ町ごとで町内を練り歩きます。私たちは諏訪町に向かいました。道路も石畳で古い街並みが残っているからです。
ところが……、町に到着したらもの凄い雷雨到来。「こりゃ、今日は中止になるかも」という町人の言葉にガックリ。
食事処も予約済みだったので、「酒飲んで帰ろう」と諦めかけていたら、

再開してくれました!
しかもお店のはからいで、そのお店の前でしばし停止。おかみ曰く、「花、投げといたから」。
関東でも芸者さんのお代を花代と言いますが、その花代を渡しておいたってことでしょう。なんと粋なはからいでしょうか。2~3分、お店の前で踊りを魅せてくれました。デジカメ撮影の動画で画質&音質悪いですが、その模様をお届けします。(もっと綺麗な素晴らしい動画もありますので、美しいのを観たい方はそちらをどうぞ)
このおわら風の盆、地元の方に聞いた話では、女性は全員結婚前の女性だそうです。結婚してなければ60過ぎの方も踊れるそうです。みな編み笠で顔を隠して踊りますが、それはかつて手ぬぐいで顔を隠して踊っていた名残だそうです。
では何で手ぬぐいで顔を隠して踊っていたのか……。女性が恥ずかしくて顔を隠して踊っていたのが、そもそもだそうですが、私は「大切なのは顔じゃないよ、踊り(心)だよ」と言っているんじゃないかと思うんです。
さて女将の粋なはからいはまだまだありました。
なんとお店(ほとんど一般民家です)に、町を練り歩いた後で踊り手さんと地方(お囃子)さんが来てくれました!

誕生日は来月ですが、母に素晴らしいプレゼントができました。
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