14日早朝から宮城県山元町、南三陸、気仙沼、唐桑、そして岩手県陸前高田、山田町、重茂漁協、岩泉町と被災地を北上しながら今後の支援について打ち合わせをしてきました。仙台駅からレンタカーに乗り込み、走行距離は500㎞以上にもなりました。
二泊目の山田町の民宿から重茂に向かう前に、トドヶ崎(トドは魚へんに毛と書く)にあるという、かつての大津波の教訓から、「これより下に家を建てるな」と記された碑を見てきました。

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碑にはその大津波は明治19年にあった、と記してありました。
実はこの石碑以外にも、東北の地にはこのような禁忌が書かれたものがいくつかあったようです。それでも人々はその禁を犯し家を海に近い所に建てました。
「山を切り開くたって簡単じゃないし、重い魚をリヤカーで運んでる時代に、海辺に家を建てるなたって無理ってもんだベよ」と、漁業関係の方が言ってました。

ここトドヶ崎は本州最東端の地でもあって本当はそこにも行きたかったのですが、今回の目的が遊びではないので私の我が儘は通りません。次回、折を見て独りで来ようと思ってます。そこに行けば本州全ての端っこ(下関市毘沙の鼻、和歌山県潮岬、青森県大間崎)に立ったことになるので。

このトドヶ崎に向かう途中、道路が無くなっている箇所がありました。

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昨年の大震災で破壊された道路は沢山ありますが、ここは道路自体が完全に海に没してしまっているので、迂回路が造られていました。

最後の岩泉での打ち合わせを終えて、盛岡駅へと向かいました。
「せっかくここまで来たのだから何か名物を食べて帰ろう」ってことになり、以前に岩手出身の人が「ここは絶対のお薦めです!」と言っていた、じゃじゃ麺専門店の白龍を捜して行ってきました。スマホですぐにお店の場所は判りました。まったく便利な時代になったものです。

pairon


カウンター席に座ると、メニューがありません。

「始めての人は小か中が良いですよ」とおばちゃんが言うので、中を頼みました。
すると、

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湯がいたウドンの上にネギとキュウリが乗り、その上に味噌がドン!と乗っかります。皿の端には擦ったショウガ。具はそれだけです。
「麺がまんべんなく茶色になるまで掻き混ぜてください」と言われ、その指示通りにマゼ、マゼ。
「納豆じゃあるまいし、混ぜた状態で出してくれれば良いのにな」なんてブツブツ言いながら掻き混ぜましたが、掻き混ぜたらお客にやらせる理由が分かりました。
どうなるかというと、こんなん

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最初っからこんな状態で出されたら、こりゃ食えんですナ。

これを食べた後はテーブルに積み上げられてる生卵をこの皿に落とし、溶いてからまたカウンターに戻すとスープにして返してくれました。

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jajamen4狭い店内ですから、皿を二つ出さずにすみます。それより、その後に皿を洗うのが楽になります。
う~ん、お見事! 見事なビジネスモデルです。

さて、お味の方は………。
美味しかったです。が、わたし的には一度食せば充分かな。
次回は冷麺にトライしてみようと思ったタカラガイでした。