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港町が好きで、特に小さな漁港の港町が好きなので、そんなロケーションの地に行くと時間と天候の許す限り散策している。
港町で犬を見かけることは滅多にない。ほとんど猫だ。魚の町だからなのかもしれんけど、なんで犬はいないのか? 犬だって魚は好きだゾ。
むかし鳩を飼っていた頃に何度か猫に雛を殺され、以来わたしは猫が大嫌いになった。けれど、根っからが寛容な心の持ち主なので(笑うところ)、今では猫も好きだ。
しかし、私の方は過去の過ちを許し心を開いてあげてるのだけど、肝心の猫の方はとんと私には寄りついて来てくれない。エサを持って近寄っても逃げられてしまう。犬はエサを持たなくともわたしに飛びついてくるのに。
今でも猫が嫌いなかみさんの背中には飛び乗ってキャーキャー言わせてるんだけどね。何故か私のことは避ける。人間をなめているのだ、奴らは。

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上の写真は尾道の千光寺山から下ってきた猫の細道。芭蕉の奥の細道ではない。このそばに文学の小道はあるけど。
尾道はちっとも小さくない、私の好みからすれば素通りする港町だけど、今回の正月旅行でここは歩いてみたい場所だった。
しかし坂の多い尾道。高齢な母を連れていたのでどうしようか迷っていたのだ。そんな私に、「車だったら千光寺公園の駐車場まで行って車を置き、そこから下ってきたら? 帰りはロープウェーがあるから大丈夫。」とのアドバイスをもらい、迷いが吹っ切れたのだった。

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本当に猫専用の小道のような細い路地を下っていくと、そこかしこに石の猫が鎮座していた。昨年だったかテレビ番組でこの地を紹介していて、それを観た。何でも自分の顔に似た猫を描いてくれて、それを何処かに置いてくれるとか。その自分ネコを探しにまたこの地にやって来る。う~む、見事だ。見事に経済効果アップに貢献している。
尾道ラーメンは確かに美味しかったけど、わたし好みの味ではない。でも、もしも私の分身猫を描いてもらったらきっと再訪するだろうと思う。その猫を見つけられるまで。
いやはや、見事だ。これぞまさしく招き猫だ。

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