
一ノ倉沢に行ってきた。
学生時代、ワンゲルの同僚がパーワン(パーソナルワンゲル)でここを登り、私に「凄いゾ!見事だゾ!必ず行った方がいいゾ!」と言っていたのだが、行く機会に恵まれず30年が過ぎてしまった。
その後、『クライマーズハイ』など何度か小説でこの場所が描かれるのを読むたびに「行きたいなぁ」の思いはつのるばかり。何度か行こうとしたのだが、結局なんやかやで行けず、先月も泊まってみたかった温泉宿を予約し、行く予定を立てていたけど台風でドタキャン。つくづく谷川岳には縁が無いものと思ってた。先週末の土曜日。朝起きたら見事な快晴だった。
私は足を痛めていて、3連休だったけど何の予定も入れていなかった。まだ左の膝と足首に鈍痛が残っていたけど、一ノ倉沢出合くらいまでなら歩けるだろうと行ってみる気になった。しかしさすがに連休とあって宿はどこも一杯。
谷川岳にはちょっと離れているけど、湯宿温泉になんとか空きがあったので、ドタバタと山の用意をして昼過ぎに家を出た。
湯宿温泉という存在を私は知らなかった。これをユジュクと読むことも出来なかった(重箱読みのユヤド、かと思ってた)。この温泉も意外な発見があって面白かったのだけど、そっちの話しは後日に。
谷川岳は世界で一番遭難者が多いという悲しい記録を持つ山だけど、それはこの山へのアプローチが簡単だからだろう。ロッククライミングの経験はないけれど、衝立岩から衝立岩中央稜、衝立岩北稜そして烏帽子岩へと向かうルートは、素人目にも容易いものではないことは分かる。そんな山へのアプローチがこんなにも簡単なんだから、訪れる登山者も多くなるだろうし、そうなれば当然、遭難件数も多くなるだろう。

圧倒的な迫力を眺め、帰路は新道ルートへ下って湯桧曽川沿いにロープウェー乗り場へと戻った。

上の写真は国道ルート。途中には国道の面影を残す石垣が散見された。
そして下の写真が新道ルート。

次回、もしも機会があれば今度は足も元気なときに山頂を踏んでみたい。

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