一昨日(6日)から突然、東京は春になりました。まるで風神がブワッと春を吹き込んだように、一晩寝て起きたら春になってました。
そんなものだから桜も慌てて花開いたようです。ポンッて音が聞こえそうな、瞬く間の開花でした。まぁ、桜の開花って例年似たようなもんで、アッという間に満開になって惜しむまもなく散っていってしまうものなのですが……。

昨年もアッという間に満開になり、お誘いいただいた花見会もハラハラ散る花びらを杯に浮かべてお酒をいただくという、最高の花見会でした。でもその会も、一昨年は猛烈な花冷えでガタガタ震え、桜を愛でるのもそこそこに居酒屋に直行したのでしたが。まさに花より団子です(笑)。

今日は南の風が強くて、桜が散ってしまわないかちょっと心配な東京ですが、きっと明後日の日曜日は絶好のお花見日和になるでしょう(明日は雨の予報)。

sakura3

なんでも石原都知事が花見の自粛を要請したなんて話しをチラッと耳に(いやネット上のネタだから“目に”か)しました。
まぁ、こんな時期ですから言わんとする気持ちはワカランでもないですが、それは個人の問題であって人に指図できるような話しではないでしょう。夜桜見物といったってサーチライト当てるわけでもなし、さほどの電気を使うわけでもありませんしね。しかし、確かに桜を見るわけでもなく、茶碗チャカポコ叩いて騒いでる連中見てると「何しに来てん?」って感じもいたします。
でも、今年はそんな人たちを見ることも少ないのではないでしょうか。早くいつも通りの生活に戻るようにすることが復興への近道なんでしょうが、ドンチャン騒ぎは別でしょう。当分、自粛でしょう。
浅草の三社祭も自粛されるようですが、わたしはやるべきだと思います。むしろ本気で、御輿担いで欲しいです。お祭り騒ぎするのとお祭り行うのは、使う漢字は一緒でも意味がまるで違います。別次元の話しでしょう。
参加する人の心構えひとつだと思うのです。開催して欲しいなぁ。お酒抜きでもいいではないですか。花見だってお祭りだって。

それはそうと外国では、特にドイツは日本の原発事故にかなりナーバスになってるようですね。今朝の新聞で見ましたが、東京在住の各国大使館員が震災を機に帰国したそうですが、いまではほとんどの大使館員が戻ってきているそうです、ドイツとか一部の国を除いて。
昨日もドイツ人の友人から私に「水も食べ物も汚染されて大丈夫か?」というメールが届きました。なんと返信すれば良いか、ちょっと困りました。汚染されていないよ、とは書けないし、大丈夫だよと書くには自信がない。
昨夜のNHKで、福島で避難生活をしている若者が「故郷が好きだからここで頑張る」と言ってました。私は東京が好きなわけではありませんが、今ここを離れるわけにはいかないのです。

明後日は花見に行って、桜の木の下でニッカリ笑った私のポートレートをドイツの友人に送ってやろうと思っています。