私の部下がダイビング・ライセンスを取得した。しかもアドバンスだ。
今夏、「Cカード、取りましたァ!」と嬉しそうに報告してきたと思ったら、先週アドバンスを取ったという。practice
「エッ!? もう?」。

私がダイビング・ライセンスを取ったのが12年前。そしてアドバンスを取得したのは更にその2年後。15本ほど潜った後だった。
それもナンチャッテ・イントラくんにナンチャッテ(内緒)して取得した、ナンチャッテ・アドバンスだ(こんな事、自慢してど~する)。
そんな不真面目なナンチャッテ・ダイバーのせいか、はたまた気分も宜しくマッタリしていたためか、2年前のダイビングで私はちょっと恥をかいたのだった。


その2年前のモアルボアル
いつものようにファンダイブを終えた私は、プールサイドでビール飲みながら海を眺めていた。すると目の前に、突然かみさんが浮上してきたではないか! 
目の前は確かにハウスリーフには違いないが、体験ダイブするにはちょっとショボイ。私はいつものごとくかみさんは体験ダイブしてるもんだと思い込んでるから、「どうせ潜らせてもらうなら、もうちっとましなポイントに連れてって貰えば良いのに」なんて思いながら手を振ってた。

しかし、体験ダイビングにしては何かおかしい。かみさんが先行して海面移動してるように見えるのだ。それにだいたい、なんで体験ダイビングで海面移動なんかするんだ?

これがその時の写真。

eikou

フツーだったらこれを見れば直ぐに、疲労ダイバー曳航講習だと思い出すだろうが、私は体験ダイビングとしっかり思い込んでるから思いもよらなかった。
カメラに向かってVサインしてるのは、かみさんではない。モアルボアルのイントラ・ゴンちゃんことショップの奥さん。その奥さんを引っ張ってるピンクのシュノーケルが私のかみさんだ。これはどう見たって体験ダイビングの構図じゃない。それなのに私は「ナ~ニやってんだかなぁ」なんて調子で眺めていたのだった。

その夜。
ショップのオーナー夫妻主催でゲストのみんなと近所のお店で酒を飲んでると、「ジャジャジャ、ジャ~ン!」とかみさんのライセンス・カード(仮)がお披露目になった。私が目の前で疲労ダイバー曳航見てても海洋実習中だったことに気付かなかった事も、当然お披露目になった。………。敢えて書くまでも無いだろうが、かなり盛り上がったことを付記しておく………





さて、私の部下のライセンス取得祝いに、私が利用していたマレスのBCDをあげた。私のお古で恐縮なのだが、マレスは丈夫で入門には良いのだよ(と、言われて購入したのだった。重いってことは後で知った)。

よもやかみさんに抜かれることは無いと思うが、後輩君には私のように口だけイントラ級ではない、本当の上級ダイバーになって欲しいと思う。そして私を実地訓練に連れてってチョ~ダイ(泣)。