今回のキューバでは、西部の田舎町ピナル・デル・リオとハバナの2カ所に滞在しました。で、ハバナで使用したホテルがホテル・フロリダという旧市街にある、そしてヘミングウェイの定宿でもあったホテル・アンボス・ムンドスとも近い所にあるホテルだったのですが、このホテルも由緒・歴史あるホテルでして・・・・。歴史ある・・・って言えば聞こえは良いですが、要は古いってわけでして・・・・・・・・・。

restroom左はこのホテルのバスルームです。洗面台、便器も重厚感あふれてます。でも、流石にこれらは昔から使用されていた物ではなくここ数年に付け替えられた物でしょう。
しかし、ドアや部屋は当時の物をそのまま使っているのです。天井なんかとても高くて、床から4mほどあります。ですからドアもとっても大きい!

ところで子供の頃に悪戯して押入や納屋に罰として閉じこめられたこと、ありませんか?
怖かったですよね、アレ。今だったらなんのことも無いかとは思うのですが子供の頃は本当に恐怖だった。

あの時と同じような経験しました。
この上の写真の部屋に閉じこめられてしまったのです。

用を足そうとこの部屋に入ってドアを閉めようとしたのですが堅い。古い家屋だから仕方ないよなぁ、と思いながら無理矢理ドアを閉めました。
ところが・・・・・・・・・・・・・。

用が済んで部屋から出ようとしたら今度はドアが開かない!
どうやってもピクリとも開かない。開かないどころか何だか釘で打ち付けられたようにドアノブすら回らない。
焦りました。子供の頃の恐怖感が蘇ってきました。部屋の中にはフロントに繋がる電話もあったので、いよいよはフロントに「便所のドアがロックされて出られない」って泣きつけば良いのですが、それは恥ずかしい。

いよいよ になる寸前に「引いてもダメなら押してみな」と、ドアを押したら少し動いたのです。
このドア、中からは引き戸なんですがどうして押したら動くのか? そんな疑問よりも脱出が第一なんで、とにかくドアを押してノブを回すと回るではないですか! ドアノブが回って脱出成功!

外に出てドアをしげしげと眺めてみたら・・・・・・・・・。

door



わかりますか?
上の方は5cmほど空いてますが下はピッタリです。ゆがみ反り返った重厚なドアを無理矢理締めてしまったので開かなくなったのです。

以降、ドアは閉めずに用を足していました。
開け放されたドアでの用足し。歴史の重さをヒシヒシと感じるひとときでありました。