クロマグロが寿司屋さんから消えてしまいそうだ。
個人的にはクロかシロか、はたまたアカでも、マグロはマグロであって色の問題では無いのであまり関心は無く(要は味覚音痴?)、本当に絶滅しそうなら日本が率先して年数決めて漁獲禁止を提唱するべきだと思う。

でも最近はマグロは日本人より外人の方に人気があるようで、アメリカやヨーロッパでは“ヘルシー”という理由から消費が増えているようだし、銀座の寿司屋では、中国からのお客さんが入った後はマグロが品切れになるらしい。
それほど彼らはマグロが好きで、マグロばっかり注文するって聞いた(他のネタの日本語を知らんのかも?)。中華料理のテイストを思えば、彼らが鯛やヒラメより中トロや大トロを好むのは納得がいくけどね。

ところがどうやらマグロのような大きな魚は海の世界での食物連鎖の頂点に立っているようで、水銀吸収した小さな魚を大きな口でガッポガッポと大量に食べて大きくなったから、その分水銀含有量も一番多いらしい。
しかもその水銀は赤身部分より脂肪の方に蓄積するんだそうな。“とってもヘルシィ~(^^)”なんて喜んで食べてる場合ではない。水銀食べて「あぁ、美味しかった! ヘルシーボークー!」なんてシャレにもならんぞ。 

妊婦や幼児へのマグロなどの大型魚の摂取を規制してる国もあるそうだけど、漁業国でもある日本のお偉いさんは見て見ぬ振りをしてる。

isomaguro
※写真はクロマグロではありません。イソマグロです。画像が無かったので(^^;)@宮古島

寿司屋に行っても中トロを頼むことは滅多にない。よほど板さんが薦めてくれた時しか食べない。せいぜいがネギトロ巻きを頼むくらいで、白身や光り物の方が好きだ。
魚だけじゃなくて肉も、昔はサシが入った一般的には“高級”という代名詞が付く肉が好きだったんだけど、最近は脂っこくて食指が湧かない(歳のせい…?)。
昔は何だかパサパサしてて嫌いだったアメリカ産ビーフの方が、最近じゃ自分の味覚に合ってるような気がする。大きすぎるのが難点だけど。

そういえば、むかし行ったヴァヌアツで食べたタンナ牛は絶品だった。
この島の牛は完全な放牧で、島を移動してるときにも何度か牧場から抜け出してきた牛が道路をのそのそと歩いてるのを目撃した。薬の混ざったような肥料じゃなく自然に生えてる草を食べてるせいか、本当に美味しかった。脂が程々で味がしっかりしてるのだ。何で日本の商社はあんな美味しい牛肉があるのに輸入しないのだろう? きっと生産量が少ないから商売にならんのだろうな。
ン? ってことはタンナの牛は人間の操作が介入してない自然牛ってことにならんか? それを食ってるのに何で日本のイルカ漁や鯨漁はバッシングされるんだ?

タンナの牛だって食べ過ぎれば絶滅しちゃうだろうし、マグロだって獲りすぎればそりゃいなくなっちゃうだろう。何事もほどほどが大切・・・って事だな。食べ過ぎれば水銀中毒かなんかになっちゃうかもしれんし。
近畿大学がクロマグロの完全養殖に成功したってニュースを読んだ。是非とも水銀の心配しなくて良いクロマグロを寿司屋さんに届けて欲しいものだ。

オォ! いかんいかん! 飛行機に乗り遅れる! そろそろ出発準備しなくちゃ。

空港でちょこっと寿司、つまんでいこう~っと。