昨日、顔見知りの社長さんと講演会場でたまたま会った。
世間話をするうち、「ところでタカラガイさん、最近は潜ってるの?」と問われれたので、ここぞとばかりに、「エッヘッヘェ。正月にレンベに行ってきました~!」と、ちょっと自慢げに言ったのだけど、その社長さんは「それ、何処?」。

その社長さんはダイブマスターでもあるお方で、代表になられてからはあまり潜りに行く機会が無くなっちゃって悲しい、なんて初めてお会いしたときに聞いたのを覚えてる。
そんなダイビングの師匠のような方が、あの聖地と言っても良いようなレンベをご存じないのでちょっと驚いた。
そうは言っても、この私も地名は聞いて知っていたけど、あんなに素晴らしいなんて想像外だったんだけどね。
で、レンベの自慢話(レンベを自慢しても意味無いんだけど)をしようとしたら、「私は来週からシミラン・クルーズに行くんですよ」とおっしゃるではないか!

シミラン・クルーズって、それこそダイバーの憧れ。1週間近くもホテルのような船でダイビング・ポイントを行き来して、朝起きたらまず洗顔兼ねてひと潜りし、船に戻って朝食。食後ちょっと休息&用足しなどして再び潜り、昼食摂ってまた潜ったら昼寝して夕食前にまた潜る。夕食食べたら夜の海も散策して、さぁ寝ましょうか………ってな、まさにダイビング尽くし、潜り倒し・・・ってな感じ。もういっそのことタンク背負ったまま海の中で寝てもいいんじゃない? ってな調子らしいけど、わたしは未経験なんでヨーワカランのだ。今の話し、ぜんぶ想像だから信じちゃダメよ。そんなに的外れではないと思うけど。

レンベの良さを蕩々としゃべろうと思ってた私は、すっかりシミラン・クルーズの話しに引き込まれてしまったのだった。

ところでクルーズ・ダイブっていうと映画「オープンウォーター」を思い出す人がいるかもしれないけど、あんな事はまずあり得ないんだよね。
むか~しの事だけど、オーストラリアのグレートバリアリーフに潜りに行った時は、それはそれは大きな船だった。一人や二人、帰りに積み残しても判らないような人数で出発した。だから、ダイビングを終えて帰路につくときは、スタッフが3人掛かりで乗客をカウントし、カウント中にちょっとでも動くと怒られた。それほど厳重にチェックしてるのだ、普通はね。
広い海原に取り残されて漂い、最後はサメに喰われちゃう・・・なんてのは、ほとんどマンガのような話しなのです。絶対に無い!とは言い切れないけど。

で、話しを戻してその社長さん。私のように頻繁に潜りに行けないうっぷんを、満を持してこのシミラン・クルーズに賭けたか、と思ったらご招待なんだそうな!
ナント、ダイビングショップのオフ会に参加して、1等賞のこのシミラン・クルーズが当たっちゃったんだそうな。
何もよりによって自費でも充分行ける社長さんに当たらなくたっていいのに・・・とちょっと思ったけど、“当たっちゃった”という既成事実でも無い限り、きっとこの社長さんが1週間以上もの休暇を取ることは出来ないだろうと思ったのだった。
きっと誰かを誘って、自分は自費で行くんじゃなかろうか、と思いつつ「それにしても羨ましい」と家路についたのだった。


北京  ベルリン  ダブリン  リベリア

   美人  アリラン  ガムラン  シミラン ・・・



いつかは行ってみたいなぁ・・・・・・・・・・。