先週、能の鑑賞会にお呼ばれした。
場所は神楽坂の矢来能楽堂。

この辺りには仕事で何度か来ていたけど、能楽堂があるとは知らなかった。

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小学生の頃に社会見学の一環として、能と狂言を観た記憶はあるけど、とても退屈でつまらなかった記憶だけが残っていた。
それ故に最初はご辞退したのだけど、「解説もしてくれて入門にはもってこいなんですよ」のお言葉に甘えてしまった。

7時開演ということで、少しお腹に入れておこうと覗いたそば屋が立ち食いで、しかも美味しくなさそうだったので、隣の居酒屋に入りビールと肴で腹を満たして行くというたわけ者。
なるべく小さく呼吸してたけど、しっかり「タカラガイさん、お酒飲んでます?」とバレてしまった(汗)。

能というこの伝統芸能は600~700年前に観阿弥、世阿弥が生み出したものと、行く前に勉強して行った。
それくらいは知ってないとね。でも、世阿弥の名は覚えていたけど、700年も前に作られたなんてすっかり忘れてた。

アレンジが許される歌舞伎とは違って、能の世界は作品をそのまま伝承していくのだそうな。
台本(と言うのかな?)を見てセリフを読まないと、謡だけでは意味がわからなかった。

700年前に私たちの先祖は、この舞台を見て聴いて楽しんでたのだと思ったら、謡だけではサッパリ意味が判らない私は何人なんだろう? とフト思ってしまった。



・・・・・・閑話休題・・・・・・・



一昨日から仕事で北海道に出張だった。

その出張先に飛び込んできた訃報。
私が数年前に大変お世話になった方が亡くなられた。

彼は仲間の喧嘩の仲裁に入り、その時に突き飛ばされて後頭部を岩だかコンクリートだかに強打し、半身不随になってリハビリ中だと数ヶ月前に聴いたばかりだった。そして今週には退院する、とも。

長女はまだ高校生か大学生くらいだと思う。
彼女を筆頭に下は小学校前だと思われる男の子まで、子供は4、5人いたように思う。

とてもやり切れない。