ここ1~2年で旅に求めるものが変わってきています。
若い頃、特に学生時代はひたすら移動して貪るように何でもカンでも見てやろう…という旅でした。7450aca2.jpg


ところがここ数年、目的地こそ遠くなったものの現地での移動半径はグンと狭くなりました。
そこに行くことが目的のように変わってきたのです。

今年の5月。ゴールデンウィークを利用してクック諸島に行って来ました。
しかしクックに何を求めていたのか、実は今の時点で思い返すと判然としないのです。

少なくともダイビングが一番の目的でなかった事は間違いなく、私はきっとアイツタキのラグーンを一番の目的にしていたように思うのです。
結果としてアイツタキのラグーンの美しさが一番今でも脳裏に焼き付いているからだとは思うのですが、思い返してもそれ以外に何を期待していたのか……、無いのです、何も。

確かにダイビングも美しい海の中で、期待以上に堪能出来ました。5d16f99b.jpg

透明度も高く、サカナ達も人を恐れず寄ってきました。

しかし、インドネシアのメナドタヒチランギロアのようにダイビングそのものを堪能するような海ではなかったのです。


年相応の旅の楽しみ方があるのは当然ですが、最近は時間を楽しんでいるように思えます。
そこで過ごす時間を楽しむのです。
だから、目的地に着くまでの時間は何時間かかろうと気にしませんが(近いに越したことはないけれど)、目的地でどれだけ濃密な時間を過ごせるかが重要になってきました。

その伝でいけばメナドもランギロアも濃密な時間を楽しめました。
しかし、ここ数年で訪れた地で一番濃密な時間を与えてくれたのはモルジブでした。
歩いても20分とかからない周囲2?ほどのマクヌドゥという小さな何も無い島が、もの凄い濃密な時間を与えてくれました。5ac64e92.jpg


朝の目覚めから夜の就寝まで、自分のリズムに合わせて自然と島のスタッフ達が私を飽きさせないのです。

鳥も魚も私を楽しませてくれるし、第一、コテージから眺められる海を見ているだけでも飽きないのです。

島に滞在する人々がみな良い人ばかりだったのも、日本人や私が苦手なお隣の国の人に会わなかったのも良かったのかもしれません。
しかし短かった4日間という滞在期間中、あれほど私を飽きさせない島は初めてでした。
時間が本当に足りなかった。日本に戻りたくないなぁ、あれほど思ったのも初めてでした。
モルジブが人気な理由が判りました。

これからまだまだ知らない国や島、土地を訪問し続けますが、もしもリピートするなら、1d24084b.jpg

1.モルジブ
2.ランギロア
3.メナド
です、私にとっては。





【写真説明】
上からアイツタキ・ラグーンのバード・アイランド。
アイツタキ・ラグーンでシュノーケリング中に撮影。
マクヌドゥのコテージから鳥を見つけて。
同じくマクヌドゥのサンセット・ビーチで肩を寄せ合うカップルと傾く太陽。