早朝に目が覚めた。

時計を見たら6時前。起きても良い時間だったけど、外から聞こえる雨音に気持ちをそがれて二度寝した。
ダイビングしてる夢を見た。

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写真のような鏡のようなベタ凪(ナギ)で、「いつもこんな海に潜りたいね」みたいな事を誰かと話してた。相手はかみさんではなかったような気がする。女性であったかも定かでないのだが。ホントに! 
注記・かみさんがこれを読んだ場合に備えて(^_^;;;


今朝、電車の中で、初老の紳士が足を組んで座っていた。
雨であるから、靴は当然汚れている。
足を組むこと自体があるまじき行為なのに、見た目は紳士のその老人は泥が着いた靴底が見えるほどに足を組んでいた。

ずっと昔、まだ私が若い頃。
やはり通勤電車の中で、私の向かいに座る男性が足を投げ出していたので「邪魔だ!」とばかりに私はその足を軽く蹴った。それでもその男は投げ出した足を戻そうとしなかった。
ムッとなった私は、今度は自分のスネで彼の膝上をグイッと押した。

途端、わたしの全身から冷や汗が吹き出した。
私のスネに伝ってきた感触は人工のものだった。軽く蹴られても感じないわけだ。

明らかに義足と判る感触に、私は謝ることも出来ず、うつむいたまま冷や汗を流していた。

いつもベタ凪の海のような穏やかな心でありたいとは思うけれど、私の心はときどき時化(シケ)に見舞われる。
台風に翻弄されることは減ったけど、それでも荒れるときの方が多いような気がする。
凪(ナギ)の日は少ない。