光文社新書・中川淳一郎著『ウェブはバカと暇人のもの?現場からのネット敗北宣言?』を読んだ。

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ウェッブでも仕事をしてる自分としては、特別目新しい事が書かれているとは思わなかったけど、ウェッブ世界のオバカな連中をあげつらい、そのお馬鹿ぶりを披露してくれていて思わずクックと笑いが漏れた。

確かにこの世界を彷徨する輩には、ヒマ人が多いのは事実だろう(私のように?)。

そして普段は何の主義主張も言えないようなおとなしい連中が、ひとたびキーボードを前にすると結構過激な事を書いていたりするのも知っている。私の知人にもいたから。


私のこんなつまらないサイトに、律儀にも毎週末の深夜に書き込みしてくれる御仁がいらっしゃる。
どこの誰だか知らないけど、内容はお決まりのように下半身ネタ。

書き込みされるのが決まって週末の深夜であること。
そして毎回IPアドレスを変えてることから考えるに、ここに下半身ネタを書き込んでるお方は少なくともこの本に書かれているような“バカで暇”な方ではなさそうだ。

昼間は何かしらの仕事をしていて、週末にアルバイト的に書き込みしてるのだろう。

あんな書き込みで商売になるとは思えないのだけど、それでもアルバイトが成り立っているとすれば、ちゃんとそれなりの収益があるということになる。
ということは、あんなくだらない書き込みに騙されるような“バカ”な輩が、やっぱり多いということだろう。

それにしたって私のこんなサイトじゃ商売にもならないだろうに、それでも深夜に一生懸命コピペで書き込みしてる姿を想像すると可哀想にさえなってきますな。

本に戻って、内容が推測されそうなものを少し目次からピックアップしよう。

・品行方正で怒りっぽいネット住人
・「怒りの代理人」がウヨウヨ、要はいじめたいだけ
・読解力がなく、ジョークも通じない人々
・クレームという名の粗探し
・1億2000万パケットを自慢する暇人
・暇人はせっせと情報をアップし、リア充(※リアルな世界で忙しく充実してる人)はその情報の換金化にはげむ
・e.t.c………。

目次だけ読んでも面白そうでしょ?


「ネットが無い時代にもともと優秀だった人は、今でもリアルとネットの世界に浮遊する多くの情報をうまく編集し、生活をより便利にしている。ネットがない時代に暇で立ち読みやテレビゲームばかりやっていた人は、ネットいう新たな、そして最強の暇つぶしツールを手に入れただけである。」(本文より)