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 ロレッタ・ナポレオーニ著、田村源二訳『ならず者の経済学』(徳間書店刊)。

表題にあるように今の世界経済状態にしたのは誰か……という話しなんですが、結論から言えば先進諸国消費者の無知さが招いた結果……という事でしょうか。

21世紀に入ってから奴隷の数は増え続けているそうです。そして彼らの労働力によって得られた物資が、いま世界中のスーパーマーケットに並んでいるそうです。

また東欧諸国の共産主義崩壊によって、東欧では売春が激増しているとも記されています。一部の特権階級だけにお金が集まるシステムになったからです。

何にしてもこの経済危機は「100年に一度」らしいですが、100年前と言えば日本は明治時代。
その後、日本は戦争に突入したわけですけど、終戦直後の日本経済より今の方が酷い、ってことでしょうか? そんなワケ、無いでしょう。
戦争を知らない私にとっては、確かに“みぞゆう”の経済状態ではあると思いますけどね。

かつて私に「金を得る方法は3つある」と教えてくれた人がいました。


それは、
1.汗を出す(汗をかく=労働力を提供し金を得る)
2.知恵を出す(アイディアを提供して金を得る)
そして、
3.金を出す(資本家となって金を得る)  の3つでした。

またNHKの各界著名人が自分が卒業した学校で授業をするという番組で、ある人が小学生相手にこんな事を話してました。
「お金を増やすにはどうすれば良いと思う?」。
その答えは、

1.支出を減らす
2.収入を増やす
そして最後、3つ目が、
3.資産化する(資産にして金を生ませる)

今では「よくそんなこと小学生相手に話したな」とは思いますが、当時、その番組を見た私は、まさにその通りだと感じていました。

でも結局その発想の行き過ぎた部分、多くの人が夢よりも欲、自由よりも金を求め、それを一部の特権階級(ならず者)が利用した結果なのだろうと思うのです。