かつて編集の仕事に就いていたときに、一般の声を表罫(一番細い線)のカギカッコでくくり、タイトルにしたことがあります。

ちょっと見にはカギカッコが見えないので、いかにも編集部の統一見解といった感じの見出しになりました。5e136fb7.jpg

けれどそのタイトルは、編集部の言葉とするには少々過激すぎたのです。
そこでカギカッコをつけて、何かの時には「アンケート調査による街の声だ」と逃げるためでした。

まさに作為的編集です。(編集担当は技巧的編集と言うでしょう)

この著書で上杉氏は日本のジャーナリズムの大きな矛盾と、そのあり方に疑問を投げかけています。

客観的事実を謳う報道の欺瞞性も取り上げています。

確かに100人に意見を聞き、その一部の反対意見だけを表に出せば、それを読んだ(聞いた)人々は、メディアに信頼を寄せていれば一般的な意見なのだと勘違いすることでしょう。

閉鎖的な記者クラブの姿も書かれていますが、その既得権益を守りたいならば全ての記事を署名原稿にするべきと私も思います。

記者自らが文責を担うべきだと思います。
そして記者自らが意見を堂々と述べるべきでしょう。

そして私たち一般人は、マスコミや大多数の意見を鵜呑みにすることなく、記者同様に自分の考えをきちんと持つべきだと思うのです。

納豆がダイエットに良いとテレビで報じられれば納豆の買い占めをし、その大豆が○国産で危ないと聞けば、納豆全てを口にすることも無くなり、バナナがもっとダイエットに良いと噂されればスーパーに走る………。

ホラ、そこのお母さん。次はキュウリですよ、きっと。