フィーディング=餌付けです。

わたしは個人的にダイビングでのフィーディングが好きになれません。
するべきでは無いと思ってます。
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餌付けをしてサカナを集めるくらいなら、水族館に行って観た方が楽だし楽しめます。
それにサカナにとっても自然界のバランスを考えても良くないなぁ、と思うのです。

かつて、減圧中のダイバーに200?超もの身体をスリスリしてエサのおねだりをするボロスという愛称のジャイアント・グルーパーがいると知り、逢いたかったのですが現地の方いわく「成人病で死んだみたいだ」。

そうなんです。サカナだって摂取カロリーがオーバーすれば病気にだってなるのです。

今回、テニアンでお世話になったショップでは、あちらこちらで餌付けをしていました。

わたしは「アッ! コノショップモヤッテル」と幻滅しました。
ガイドとして餌で魚を誘き寄せて客に見せるなんてのは、ガイド業として手抜きだと思うのです。

連日の餌撒きを観ながら最終ダイビングの時に、たまたまベニゴンベを見つけました。
コイツはとってもシャイな奴でなかなかサンゴの間から出てきてくれません。

結局、良いカットをおさえられずボートに戻りその事を話していたら、このガイド氏が「むかし餌付けしていたら俺の姿を見かけるとサンゴから出てくるベニゴンベがいてね。カメラマンが初めて全身写ったカットを撮れたと喜んでいたよ」と話してくれました。

エッ!? ウッソ?、です。

そのベニゴンベはどうしたのか聞いたら、死んでしまったようだとのこと。
う?ん、残念。わたしもあいつの全身カットを撮りたかったなぁ。

しかし、だからこそベニゴンベのナイス・ショットを撮れたときは嬉しいのであって、やっぱりそれは邪道だと思うのです。
全身写ったベニゴンベのカットが貴重だからこそ、水中写真の楽しさもあるわけで、鎖に繋がれたライオンの接写写真を撮るようなものです。


とは言っても、


やっぱり、グヤジイ?!