バイオ燃料のために穀物が高騰しています。CO2排出量を減らすため、とは言え車を走らせることと食料の高騰問題とどちらを優先させるかは自明だと思うのですが……。未だに止めないアメリカ、不思議です。

そのバイオ燃料で思い出したのですが原付免除を取ったばかりの頃、それこそバイクの運転技術のみならず知識も無くて、中古で買い求めた50ccバイクのエンジンがスタートしないともうお手上げ状態。自分たちでチェックできるのはエアフィルタだけ…なんてお粗末な頃のお話しです。

たまたまチェックできる数少ないメカの中のエンジン・オイルをチェックした我が悪友が、オイルが少なくなっていることに気付きました。
「このまま乗ってるとエンジンが焼き付くかもしれない」という事で、「サァどうしよう!」。

本当は騒ぐほどのオイル不足では無かったのだけれど、仲間同士でアァだコウだと喧々ガクガク、もう大騒ぎ。
すると誰が言ったか、ガソリンスタンドまで走るのは危ない(エンジンが焼き付くと思ってる)から、応急処置として天ぷら油でも入れとけ…ということになったのです。

まさかそんな物、入れるバカはいないと思うでしょ? ところがドッコイ! 家の台所から使いかけの天ぷら油を持ち出し、エンジンオイル口からドボドボ。
そしてエィッ! のキック一発。


エンジンはかかりました。

良かった、良かったとポンコツ中古原付軍団が連なって町中に繰り出します。しばらくすると問題のバイクのエキゾーストから、モクモクと薄茶色の煙と共にパンパンと爆竹を破裂させたような爆音が出始めたのです。
その時、わたしは2台ほど後方を走っていたのですが、その爆発音と共に私に届いてきたのはナント………、











揚げ立て天ぷらの香ばしい匂い!




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笑い転げました。  
 
そしてそのバイクはといえば、当然ながらエンジンが焼き付いてお釈迦になったのでした。

私たちは再び大笑い。
ひとりバイクの持ち主だけが凹んでいました。

金も知識も教養も無かったけれど、愉快な仲間達とタップリ時間があった16歳の夏休みでのエピソードです。









さて、これより成田に向かいます。
16歳の時のように休みを取ることは出来ません。二日半ほど夏休みを頂き、窒素を吸いに日本を離れます。

ジンベエザメに逢いに行くのですが、さて逢えますかどうか乞う、ご期待!
帰国しましたらご報告させて頂きます。