居間のテレビの調子がかんばしくない。
ときどき画像が歪む。

それに加えて画面の色調がおかしくなってきていて、色調調節しても見づらくて目が疲れる。
24年前に購入したズングリムックリ大型27インチのブラウン管テレビだから、そろそろポンコツになっても不思議はないのだが。

来る地上波デジタル時代に合わせて、最新型の液晶かプラズマを購入しようと家族からの提案があったが、ニュースとスポーツくらいしか観たいものが無いから、壊れるまで使って映らなくなったらテレビ無しの生活にしてもいいんじゃない…と言ったらやっぱり家族は無いと困るらしい。あっさりと却下されてしまった。
本当はわたしも困るのだが、どうしても観たい番組はパソコンで観ればいいや…と考えていた。

実際、ふだんテレビのスイッチを入れるのは出勤前の朝食時と夕食時、そして就寝前のベッドの中くらいだ。それにしたってクソ面白くもない番組ばかりで辟易し、スイッチを切る事が多い。

ニュースとスポーツ、そして映画くらいが観たい番組だけれど、映画にしたって吹き替えだから邦画以外はDVDを借りてきた方が観やすい。
子供たちにとってはテレビ・ゲームが出来なくなるのが一番、困るだろう。

結局、今の時代、テレビは受像器ではなくなってモニターと化しているのではないだろうか?

そんな事を考えながら、家族の最新薄型テレビ購入大作戦会議を傍聴していたら、地上波デジタルは都内でも現状では映り辛い場所があって、その場合、アンテナの設置工事に100万円近くかかる場合もあるらしい。
もしも我が家がその“映り辛い場所”だったら電波でのデジタル受信は諦めて、有線テレビか光ケーブルでのデジタル放送に鞍替えする作戦のようだ。

それにしてもテレビ自体が決して安い買い物じゃないのに、アンテナ設置でまた費用がかかるとなると、果たして2011年に完全デジタル移行して大丈夫なのか?

なんだか一番テレビを必要とする人がテレビを観られなくなってしまうような気がする。