62年前の今日、8月6日8時15分。広島に原爆が落とされた。
そしてその3日後の8月9日11時2分、長崎にも投下された。

昨日、映画『夕凪の街 桜の国』を観てきた。
その映画の中でこんな台詞が私の胸を打った。
「何で広島に原爆が落ちたんだろ?」(弟)
「落ちたんじゃない。落とされたんだ」(姉)

アメリカは意図して大量殺人を行った。
主人公の皆実(みなみ)は、それを「誰かが私を生きていて欲しくないと思ってる」と受け止める。
その50年後、姉の50回忌で広島に向かった父の後を追う娘の七波(ななみ)は被爆後に自分を産んで死んだ母や祖母から、戦争の事を何も聞かされていなかったと気付く。


私の両親も戦争体験者だ。
そして私も七波と同様、戦争の事を殆ど聞かされていない。唯一、父から満州(今の中華人民共和国北東部)に渡ったことだけを、小さい頃に聞かされた記憶がある。

過去の事を忘れてはならないと思う。けれど、私たちはその過去の教訓をどのように今とこれからに生かすかが大切だと思う。

中国も韓国も北朝鮮も軍隊を持っている。
日本を快く思っていない北朝鮮は原子爆弾すら持っている。
もしも隣国が我が国に攻め入って来たらどうするのか?
「原爆を打ち込むぞ!」と脅してきたらどうするのか?

本気で右手を振りかざしてきた者に「待てまて、話せば判る」が通用するわけはなかろう。
その時、日本はどうするのか?
経済制裁すれば何とかなると思っているのだろうか? 
アメリカが救ってくれると本気で信じているのだろうか?

日本は絶対に広島や長崎のような悲惨な事を行ってはならない。
であるからこそ、この国と人々を守るためにどうすべきかを考えるべきだと思う。
今の日本は海に囲まれているというだけで、まさに無防備だと思うのだ……。