この著者・高野秀行という人は冒険家なのかただ単に無謀なのか……。
内容は本のタイトルそのままなので、敢えて記する必要も無いでしょう。
それにしてもマラリアに感染したり自らアヘン中毒患者になってみたり(本意ではなかったようだけど)、彼の地に足を踏み入れることすら普通なら憚れるのに、何ともすさまじいまでの探求心だ。
それがなまじ淡々と書かれているのでリアリティが増す。
しかし私が一番驚いたのは、彼が滞在する村に初めて学校が出来たくだりだ。
村で初めての学校(対象は小学生くらい)だというのに、学力に格差が出るというのだ。

ほぼ自給自足に近い生活で唯一の収入源はアヘン。それも軍に半分以上も利益を吸い上げられて、1年掛かりの収穫でも手元には僅かな金しか残らない。
そんな超極貧の村なのに、村人に貧富があるのだそうだ。貧富といっても私たちからみれば大差は無い。やっと収穫したアヘンを全て僅かばかりの金に換えるか、少し残して自らの嗜好品として吸ってしまうかの差だ。
けれど、その僅かな貧富の差が子供達の学力にも反映されるというのには驚いた。
日本でも今や高収入家庭でなければ東大に入れないらしい。本来は頑張った者なら門戸を開かれるはずの国立大学なのに。私はその理由が分からなかったけど、この本を読んで理解できた。
この極貧の村の貧富は夜になると分かるのだそうだ。家にランプがあるか否か。
暗くなったら眠って、朝日が昇れば畑に出向くような生活だから、この村ではランプはまさに贅沢品となる。
ランプのある家庭の子供は夜、復習が出来るのでランプが無い家の子とは学力にグングン差がついてしまうというのだ。
いくら勉強をしたくても灯りが無ければ文字が読めない。
子供達の学力がこんな些細なことで格差に繋がるとは思いもよらなかった。
そしていまの日本。
給食費を払えない(ほとんどが意図的に払わない)家庭があるらしい。でも、電気までは止められていないだろう。子供達には頑張っただけ報われる社会であって欲しいと願う。
彼の地では頑張りたくても出来ない環境の子供が一杯いるのだ。
給食費を払えても払わないバカな親もいるし、頑張りもしないで能書き&文句ばっかり言っている若者もいる。
彼の地、ビルマ(ミャンマー)ワ州の子供の、きっとアヘンで真っ黒になっているであろう爪の垢でも煎じて飲ませてやりたくなった。
内容は本のタイトルそのままなので、敢えて記する必要も無いでしょう。
それにしてもマラリアに感染したり自らアヘン中毒患者になってみたり(本意ではなかったようだけど)、彼の地に足を踏み入れることすら普通なら憚れるのに、何ともすさまじいまでの探求心だ。
それがなまじ淡々と書かれているのでリアリティが増す。
しかし私が一番驚いたのは、彼が滞在する村に初めて学校が出来たくだりだ。
村で初めての学校(対象は小学生くらい)だというのに、学力に格差が出るというのだ。

ほぼ自給自足に近い生活で唯一の収入源はアヘン。それも軍に半分以上も利益を吸い上げられて、1年掛かりの収穫でも手元には僅かな金しか残らない。
そんな超極貧の村なのに、村人に貧富があるのだそうだ。貧富といっても私たちからみれば大差は無い。やっと収穫したアヘンを全て僅かばかりの金に換えるか、少し残して自らの嗜好品として吸ってしまうかの差だ。
けれど、その僅かな貧富の差が子供達の学力にも反映されるというのには驚いた。
日本でも今や高収入家庭でなければ東大に入れないらしい。本来は頑張った者なら門戸を開かれるはずの国立大学なのに。私はその理由が分からなかったけど、この本を読んで理解できた。
この極貧の村の貧富は夜になると分かるのだそうだ。家にランプがあるか否か。
暗くなったら眠って、朝日が昇れば畑に出向くような生活だから、この村ではランプはまさに贅沢品となる。
ランプのある家庭の子供は夜、復習が出来るのでランプが無い家の子とは学力にグングン差がついてしまうというのだ。
いくら勉強をしたくても灯りが無ければ文字が読めない。
子供達の学力がこんな些細なことで格差に繋がるとは思いもよらなかった。
そしていまの日本。
給食費を払えない(ほとんどが意図的に払わない)家庭があるらしい。でも、電気までは止められていないだろう。子供達には頑張っただけ報われる社会であって欲しいと願う。
彼の地では頑張りたくても出来ない環境の子供が一杯いるのだ。
給食費を払えても払わないバカな親もいるし、頑張りもしないで能書き&文句ばっかり言っている若者もいる。
彼の地、ビルマ(ミャンマー)ワ州の子供の、きっとアヘンで真っ黒になっているであろう爪の垢でも煎じて飲ませてやりたくなった。
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