今朝、新宿駅から中央線に乗った際に私の隣りに若いカップルが立った。
この二人、どうも中国からの留学生っぽくて日本語と中国語を混ぜ合わせて会話をしていた。

たまたま私の隣りに立った男は身長が高く、つり革につかまった彼の肘が私の顔のあたりにくる。
しかもその肘を外に開くように曲げているので、モロに私のほほに当たるのだ。

私は本を読んでいたのだけれど、その肘が気になって読書に集中できない。
しかも彼は彼女との話に夢中になり、肘ばかりか自分の靴が時々私の靴に当たっても気にも留めない。

私のイライラがどんどん増してきて、次の駅に着いたら場所を変えようと思っていたら、たまたま彼の前の席が空いた。
彼と彼女が譲り合っていたので、黙礼して私はサッサと彼の前に座った。

巷では最近“鈍感力”なるものが流行っているようだけれど、それは自分個人の事であって他人に通用する事では無いだろう。

この中国人男性だけではない。日本人も最近、周囲の人に気を配れないような鈍感な奴が増えている。

現代社会を生き抜く上で、そして子供育てる上で、この鈍感力が必要だ…みたいなことを誰かがブログに書いていたけれど、な?にをバカな事を言っているのか。ただ単に自己中心的なだけじゃないか。

そして私が下車する際、私が席を立とうとすると先の中国人男性が邪魔になった。すると彼は「ドウモスミマセン」と流暢な日本語で頭を下げ前を空けてくれた。
彼は心優しい好青年だった。ただ鈍感で周囲に気配りが出来ない男だったのだ。気配りの出来ない彼が立派に日本で、もしくは母国で頑張っていけることを祈ろう。