魚たちの名前が変わるらしい。
メクラ、オシ、バカ、テナシ、アシナシ、セムシ、イザリ、セッパリ、ミツクチなどを含む魚たちの和名を変更するのだそうだ。

前々から私は、この差別用語というものが良く分からなくて何でかなぁ?と今でも解せない。
私の母方の実家は農家だけれど、決して自分たちを農民とは呼んでいない。

かなり昔の事だけれど「トラック野郎」という映画(菅原文太と愛川欣也のコンビ)がロードショー公開されているとき、大型運転免許証を提示すると割引された。
列に並んで「学生二枚!」「大人一枚、子供二枚」「運転手、一枚!」に続いて「百姓一枚!」と言ってチケット購入した人がいたと誰かに聞いた笑い話(実話)を覚えている。

それほど当人は気にしていないと思うのだが。
早くに亡くなった父方の祖母は全盲だったけれど、目の不自由な人…とは呼ばれなかったけど気にも留めていなかった。

むしろ差別用語でなくても心で(酷い人は態度で)差別している方が問題だろうに。差別とはその呼称ではなくて接する人の心と態度の問題だ。まさか目の不自由な人を前にして、メクラと呼ぶ人は居ないだろう。
そのような状況下で今回、改名する魚たちの名前を言わざるを得ない場合のための改名なんだろうな。

あのオオモンイザリウオも、これからはオオモンカエルアンコウと呼んであげないといけないそうだ。

ま、呼ばれる魚の方は名前で私たちが呼んだところで素知らぬ振りのどうでも良いことだが、今までコツコツと作ってきた私の「海中図鑑」の修正を思い出したら気が重くなってきた悲しい