学生時代、旅をするようになった頃、それは点と点を結ぶ旅だった。目的地に行くことが目的だった。地図を眺めて見知らぬ土地に思いを馳せ彼の地への思いをぶつけるように、ひたすらその場所へ行くことだけに専念していた。そして高知のはりまや橋、札幌の時計台、長崎のオランダ坂など、いわゆる「日本の3大ガッカリ」を観て点と点を結ぶ旅から離れていった。

その次は道程を楽しむようになっていた。オートバイで日本中を回ったけれど、どこに行く…という目的ではなく、ただひたすら走ってその行程を楽しんだ。蒸気機関車と並んで走ったり、時には車窓から手を振ってくれる人々にピース・サインを返して喜んでいたりした。
疲れれば適当な所で野宿をし、気が乗れば満月の月明かりを浴びて夜通し走ったこともあった。
それらは全て学生時代の旅のスタイルだった。

社会人になって、新人社会人の頃は土日も仕事のことが多く休みもなかなか取れなかったので、たまに休暇が取れたりすると分不相応な宿に泊まって温泉&豪遊を楽しんだりした。
しかし最近はボーッと出来る旅を求めている。仕事は勿論のこと時間も忘れられるような旅をしたい。
ボーッとするだけなら自宅でも出来そうだけれど、元来がジッとしていられない性分なので何も無いところに出向かないとそのような時間を得ることは私には出来ない。結果、また旅に出ることになる。
かといって本当にただ1日をボーッとして過ごしたことは無い。昨年は倒れて病院でボーッと(朦朧と?)していたけれど。

時間が止まったような南の島でもダイビングをしたりシュノーケリングをしたりバイクを借りて散策したりと結局は動き回っている。
それでもダイビング後の倦怠感漂う疲労を感じつつ、ビールを飲みながら海辺に沈む夕陽なんぞを眺めているとき、私は至福の開放感を味わっている。私にはその時が仕事も時間も関係ないひとときなのだ。
そんな時間を楽しめた場所はフィリッピン・バングラオ島のパームビーチ、タヒチのランギロア、インドネシアのメナドくらいか。これからもっともっとお気に入りの地を見つけたいなぁ。

ところで唐突に話題は変わるけれど、日本の3大ガッカリは上記以外にも姫路城や東京なら日本橋をあげる人もいるだろうけど、世界の3大ガッカリをご存じ?
シンガポールのマーライオン、ベルギー・ブリュッセルの小便小僧あたりとは思うのだけれど共に私は観たことが無い。あと一つは何だ?