私の母72才、そしてカミさんの母84才。
二人の老母を連れて先の3連休で北海道を訪ねた。いわゆる孝行旅行。

事の発端は、カミさんの母が「死ぬまでに一度、ラベンダー畑を見てみたい」と言ったことがはじまりのようだ。
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それならば…と60才を過ぎて始めたゴルフにいま熱中している私の母を広大なゴルフ場へ、カミさんの母をラベンダー畑に連れて行こう! となった。

カミさんの母は足が少々悪く、歩くのが辛いようなのでレンタカーと一緒に車イスも借りた。
初日、千歳から富良野に向かう途中でラベンダー畑に立ち寄り、翌日は私は母のゴルフのお供をして、その後に皆で他のラベンダー農園を訪れた。(北海道のゴルフはスルーでプレイするので朝イチでスタートすれば昼にはあがれる)

あいにく富良野で花火大会が開催されるとあって街は大渋滞。目的の農園を止め市街の農園へ行って来た。(上の写真)
“見渡す限り一面のラベンダー”では無かったけれど、それでも両老母は喜んでくれた。745cfa57.jpg


カニもラーメンも沢山の海産物も堪能してもらう事が出来たと私は思っているのだけれど、果たしてどうか。

私は父にはとうとう一度も孝行らしきことをしてやれなかった。
その父は生前、何かといえば「親孝行、したいときには親は無し」と聞こえよがしに言っていた。
私に対する当てつけかと当時は思っていたけれど、きっと自分も出来なかったのでは無いかと今は思っている。

今回、二人の母を北海道に連れて行くことが出来て本当に良かったと思っている。
帰りの千歳空港で、カミさんの母と別れる際に「このご恩は一生忘れません」と泣かれてしまったのには参ったけれど、もっと忘れ得ない事を増やしてあげようと、来年もまた何処かに連れて行ってあげたいと思っている。