大学時代、教職に就きたくて教育課程を専攻していた。その夢は父の大反対で潰えてしまったけれど、現在の職業に満足しているので今は悔いはない。

10数年ほど昔、少年サッカーの合宿で私は引率の教諭と大喧嘩をしたことがある。何で教師になったのかという私の問いに、その先生は「それしか成りようがなかったから」と答えたのだ。教職が夢だった、当時はまだ純粋だった私(笑)は激高した。思わず「お前は先生という言葉の意味が判ってるのか! お前などに人を教える資格などない!」と罵倒してしまった(^_^;;;
いま思えば大変失礼なことをしてしまったと後悔している。若気のナントヤラ…って事で許して欲しいのだが、いまではその先生がどちらに赴任されているか知る由もない。

当時は就職難が続いていて、その様な教師が結構いたらしい。デモシカ先生というのだと聞いたことがある。先生しかなれない、先生にでもなるか…って事だそうだ。
今の日本の教育が情けないものになっているのは、決して彼らだけの所為ではなく日本の政治が、文部省が悪いとは思うが悲しいものがある。
ところが少子化が進む日本で、学校経営も大変だろうと思っていたら、ナント!教員不足になりつつあるのだそうだ。

少子化の影響で大学生の人数が減っている一方で、一般企業の求人は逆に増えてきているから教師にでもなろうという者が減っているらしい。それは今後、ますます少子化が進むにつれて顕著になるんだそうだ。なので、私立の有名校などは既に教師の獲得に奔走しているのだそうだ。

定年を迎えた企業人を教師に採用してはどうかと思うのだが、どうか? 小中学校レベルの教育で必要なのは、勉学も大切だけれど、それ以上に人間形成だと思うのだが…。高度成長期を経験してきた、日本経済の牽引者ともいうべき方々の中にこそ、素晴らしい教師がいると思うのだが。