私がCカードというダイビングのライセンスを取得した当時は、ダイブテーブルと呼ばれる体内残留窒素計算表を使用して、潜る度に最大深度と潜水時間から体内残留窒素量を計算し、地上での最低休息時間を割り出していた。
ところがダイブ・コンピュータと呼ばれるとても便利なものが登場して、その面倒な計算をせずにダイビングを楽しむことが出来るようになった。(今ではダイブテーブルの読み方を忘れた(~_~;) )

2年ほど前、私はそのダイブ・コンピュータ(ダイバーの間ではダイコン、と呼ばれる)を船上に忘れてエントリーしてしまった事がある。
とても不安なダイビングだった。バディがいるので彼に寄り添って潜っていればいいのだが、自分がいま何メートルの水深を潜っているのかが判らない。714b8083.jpg


今年の3月には、ハワイ島で今まで使用していたアポロ(写真右)のベルトが取れてしまった。ベルトが無ければ腕に巻き付けられず、手で持ってのダイビング。片手が使えず不便極まりない。まして私はカメラを持ってのダイビングなので、実質両手が不便なまま潜る羽目になる。

その先回のハワイ島からの帰途、機上で小型ダイコンらしきものを付けている人を見かけた。しかも退屈な機上で、そのダイコン(らしき時計)をのぞき込み、ダイビング・ログを記帳していたのだ。「あんなダイコン、欲しいな…」と思い、帰国後に調べたら、あった! スキューバプロというメーカーから売り出されていた。
調べてみると小型でしかもベルトをメタルは勿論、チタン、ゴム樹脂と付け替えることが出来てコンピュータに時間経過にともなう深度の記録を図表化することが出来るのだという。即断購入した。それが写真左のスキューバプロ『Xtender V3』。

本当だったら5月のG・Wデビューのはずだったのだが、生憎のトラブルで私と一緒に寝て過ごした。
明後日からメナドへ潜りに行く。こいつのデビューだ。古株のアポロも連れて行く。両方を装着して、集計ログデータの誤差を見るのも面白そうだ。