朝焼け・夕焼けが好きだ。
瞬く間に空を茜色に染めて、その色調はどんどん変化して、瞬く間に色褪せていく。その色合いと瞬時のことであることがいいのだ。

ポンペイで出会った夕焼けは、ビールを飲み干す間もなく空の入道雲を茜色に染め、眼前の湾がその茜色の入道雲を映していた。素晴らしかった。

チュークで遭遇した朝焼けは、鏡のようなベタナギの海面が真っ赤に染まり、恐ろしいほどの美しさだった。

ダイビングを終えて、何とも言えない倦怠感のような疲労を感じながら、ビールやカクテルを飲むのが好きなのだが、その時にこんな夕景に出会えるともうたまらない。ダイビングに限った事ではないのだけれど、心底「ア?、だいびんぐハタノシイナ!」と思うのだ。