タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

2016年03月

「サンセット・ダイブに行きます? 昨夜はニシキテグリのカップリングがバンバン観られたんだけど」と言われて行かないわけがない。

「そこでは丸い模様のテグリもいるよ」。
「エッ! ピクチャードラゴネットも観られるんですか?」とアタシ。
もうテンション上がりまくりでポイントに向かった。

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ニシキテグリ@アニラオ・ダキエダ。赤色光が被っちゃったの補正しました (/_;)

前夜はあちこちで観られたというカップリングは、この日は一度も観られなかった。枝サンゴの林に隠れて2匹仲良くチュッチュしているのは何度も目撃出来たのだけど。

しばらくするとガイドさんが水中ライトをクルンクルン。きっと私を呼んでいるのだと思いそばに行ってみると、いた! 
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ン? なんかピクチャードラゴネットとは違うなぁ。
調べてみたらサークルドラゴネットだった。名前を聞いたことはあったけど、お会いしたのはこれが初めて。このサークルドラゴネットとニシキテグリのハーフ(混血ね)も観られることがあるらしい。
しかし……。サークルドラゴネットってニシキテグリやピクチャードラゴネットに比べると、やっぱり少々派手さに欠けるなぁ。このサカナはこれはこれでじゅうぶん素敵だけどね。メスを追いかけて背ビレ全開にした姿などは、もうとってもカッコ良かった(後ろ姿しか写真撮れず(T_T))。

前日はアッチコッチでやっていたというカップリングがこの日はぜんぜん観られず、そして異種であるニシキテグリとサークルドラゴネットがカップルになっちゃったりと、海の中はニンゲンの男女と同じく謎も多くて不思議な世界のようだ。

せっかくなんでピクチャードラゴネットの写真も載せとこう。
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ピクチャードラゴネット@ムンジャンガン・シークレトベイ。
 
コイツとニシキテグリがカップルになって子供生まれたら、さぞや派手派手なサカナになるんだろうな。

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ヨコシマエビ@アニラオ・キルビス

「よこしまな心」、とか「よこしまな奴」、とか、よこしまってなんなのさ? と調べてみたら「真っ直ぐでない=道理から外れていること=悪いこと、邪悪」とあった。
それゆえか、“よこしま”を変換させると邪という文字も出てくるし。う~む、ウムムム。どうにもシックリこんなぁ。タテジマが正義でヨコシマが邪悪? 誰が決めたんじゃい! 

ヨコシマエビ。この子は決して悪い子では無い。阪神ファンが出会ったら、きっと大喜びするに違いない。

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イソギンチャクモエビ@アニラオ・シークレットベイ

そういえばイソギンチャクも種類が多いなぁ。これはなんという名のイソギンチャクだろう? まるでイチゴのショートケーキのようにイソギンチャクモエビがトッピングされたように並んでる。

ショートケーキで思いついたのだけど、なんで女って食後に甘いもの食べられるんでしょう? 食後のデザートなんてアタシ的には2つを除いてまったく必要なし。甘いものは3時のおやつで充分だ。それでも滅多に食べないけど。でも、ショートケーキやチーズケーキは別ね。その二つだけはアタシも食後に喜んでいただきます。お腹がいっぱいで少々苦しくても頂きます。

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リボンリーフゴビー@アニラオ・シークレットベイ

「リボンリーフゴビーが撮りたい」とリクエストしたら、水深10㍍ほどにある岩礁に私一人が残された。実際にはバディも一緒に残されたんだけど、私が直径30㎝ほどの穴の中にいるリボンリーフゴビーを撮る間、マイバディが何をしていたか私は知らない。きっと岩礁周りに群れてるテンジクダイの仲間たちと戯れていたんだろうと思われる。
しかしどうせテンジクダイの仲間たちと戯れるんだったら、このリボンちゃんの前にいる邪魔な奴をどこかに連れてってくれれば良いものを。穴の奥からチョロッと出てきた瞬間にシャッター切るんだけど、そのたんびにコヤツが前に現れる。指示棒で「ちょっとどいてね」とやると、リボンちゃんも逃げてしまう。

結局、30分以上ここで粘っていた。って事は、マイバディも特に変わり映えもしない岩礁の周りで30分以上漂っていたわけだ。
何度も撮影の邪魔もしてくれるマイバディだが、そうい点では良いバディでもあるんだろんなぁ。

窒素が切れてしまったので、潜りに行ってきました。(ウソです)
今年の潜り始めにフィリピンはアニラオに行ってきました。アニラオで潜るのはこれが2度目。独立して自分のお店を構えたO氏によると「6年ぶり」だそうです。前のお店から宿帳持ってきていたんですね。良いのかしら?

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さてアニラオは前回訪れたときにはワイドも楽しんだ記憶があるのですが、今回はマクロ一本勝負! そんな中の1匹目がこのイッポンテグリの幼魚です。大きさ、砂粒と比較してもらえると分かりますよね? およそ3㎜ほどの体躯でした。小さくてピント合わせるの、大変でした。よってピンアマ写真でご容赦m(_ _)m  だいたいからして何かがいるのは分かったけど、何がいるのか撮った後で画像見て分かったレベルなのです。ピンが合う方がおかしい(言い訳)。

この後、たまたま成魚も登場してくれました。
で、撮れたカットがこちら。

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カメラ向けるとこのように逃げて行っちゃうんですね。
で、顔が写った状態でピンッと立った背ビレと綺麗な尻ヒレ、尾ヒレも一緒に撮りたかったので、かみさんにハンドサインでコイツが横向きになるよう追い込め!と指示を出しました。すると………。なんと解釈したのか、コイツの前でかみさんが横になりました。もう、ファインダー覗いてる気力、無くなりました。よって撮影カット、これしかありません(泣)。

まさかとは思うのですが、昨年行ったトランベンでの事を思い出したのかしら? その可能性、充分あるだけに本人に問いただすのが恐ろしい。 

caravaggiochiket先日、ちょっと天気も良かったのでフラリ東京・上野の国立西洋美術館まで行ってきた。カラヴァッジオ展を観てみたかったのだ。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ。私はこの画家の存在を、恥ずかしながらその名前すら知らなかった。2014年の7月。マルタ共和国に行って初めて彼の存在を知ったのだった。強烈なインパクトと共に。

マルタ島の聖ヨハネ大聖堂の壁に掛けられていた彼の作品「聖ヨハネの斬首」は、圧倒的な衝撃を私に与えた。絵画に特に興味があるわけでもなく、ましてや絵画に対する造詣の欠片すら持ち合わせていない私なのに、その絵はまるで意思を持っているかのように私の心を捕らえた。

ふつう絵画というものは、観る者の心に安らぎや感動を与えるものだと思うし、そのような絵画がほとんどではないかと思うのだが、カラヴァッジオの作品には、何やら恐怖に近いものを感じたのだった。描かれているキャンパスの裏側にナイフでも隠されているんじゃないかと感じるようイメージとでも言えばいいか。
光と暗闇のコントラストを強調した画風は、確かにそれだけでも激した感情のようなものが発せられている。しかし、単に強調された陰影だけではない迫力がカラヴァッジオ作品にはある。今回、世界初公開となる『法悦のマグダラのマリア』には、妖艶な様以上に、私にはマリアの目に狂気を見たような気がする。それは彼の過去の物語を、激しい気性のまま短い生を終えた彼の歴史を知るほどに、彼そのものではないのかと感じるのだ。

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ジャパニースピグミーシーホース@宮古島・白鳥幼稚園

ズ~っと昔、もう私の記憶が薄れるほどに昔なんですが、「アウターリミッツ」という番組名だったかと記憶するのですが、不思議な話ばかりをドラマにするテレビ番組がありました。その番組の一話で、面積はあるけど厚みの無い人間の話がありました。
面積はあるので正面から見れば姿形はあるので普通の人間なんですが、横を向くと厚みが無いわけですから何も見えません。見えないどころか、横向きになればドアでも壁でもすり抜けることが出来るのです。正面向きだとダメなわけです。
今だったら「そんな人間、いるわけないだろッ!」とツッこむ所ですが、まだ純粋&純真が歩いているような時期の私ですから、すっかり真に受けて「そんな人間いたら怖いなぁ」と怖がって見ていたのでした。

さて写真のジャパニーズピグミーシーホース君、一部のダイバーから「ペラピグ」なんて呼ばれているようです。確かに横むけば姿形はしっかりタツノオトシゴの仲間の様ですが、正面から見るとペラッペラで発見することもままならないような奴です。
でも、縦になっても彼はサンゴを通り抜けることは出来ません。



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ハダカハオコゼ@トランベン・ドロップオフ

この魚を撮影するとき、波に揺られて右に左にとユラユラしてることが多いから、なかなかこんな感じで全体を撮るのが意外に難しいのだ。だからこのショットは、自分としては満足してる。
だいたいからして、なんでこんなに大きな、自分の身体幅と同じほどの大きさの背ビレを背負ってるんだろう? 海中の海藻のごとくに、常にユラユラ揺れているために背ビレが発達したんだとしたら凄い事だよなぁ~。

この背ビレ見てるとリーゼントのお兄ちゃんとかウルトラセブン思い出してしまうのは私だけだろうか。

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我が家のリビングには、それなりに立派なソファーなるものがあるのですが、ワタシが座ることは滅多にありません。まぁ、ほとんどかみさんか愚息1号(今はいないけど)に占領されていたからでもあるのですが、ワタシ的にそのソファーの座り心地があまり良くない、というかワタシには合わないからでもあるのです。
だから時々テレビを見るときなどは、床の上にクッションおいてそこに胡座かいて座って見ます。しかし長い時間アグラ座りしてると股間に疲れが溜まってきます。そうなると上の写真のように肘枕して見ることになるのですが、それも腕が痺れてきてしまって長くは続きません。

マイ・バディと涅槃像、決してテレビ見てるわけではありませんが、海中での肘枕は腕が痺れることもありません。減圧症とエアー切れが心配ではありますが、このままズ~っと肘枕していても、きっと飽きます。

@トランベン・ミンピ前

isoginpo

休日だったから良いようなものの、先週末の土曜日そして日曜日とすっかり寝過ごしてしまった。
まぁ、休日であるという安心感が私に惰眠を与えたのだが、普段の私は休日でも、いやむしろ休日ほど早く起き出す。それがここ数日来の春の陽気か、はたまた疲れが抜けにくくなってる所為か、土曜も日曜もすっかり二度寝をしてしまい、布団を抜け出たのは8時過ぎだった。まさに太陽に温められた潮溜まりでぬくぬくしているイソギンポと一緒。

うららかな陽気は眠気を誘う。休日の朝のまどろんだ時間も棄てがたいけど、私はやっぱり1時間でも早く起きて何かをやっていたい。これを世間では貧乏性というらしい。

イソギンポ@屋久島・タイドプール

ojisankyuusen

このサカナ、ダイビングをする人や海釣りをするひとならご存じとは思いますが、あまり海に縁の無い方には馴染みがないと思われます。写真の大きい方のおさかなはオジサンといいます。ヒゲがあるからオジサンなんて名前が付いたのでしょうか? しかし、どういうわけかオバサンはいません。確かにお化粧したり香水付けてるサカナはいませんからな。でも、タンク背負ったおばさんに遭遇することはあります。そういえば私のバディも充分におばさんでした。

このオジサンにキスしようとしてるのはキュウセンといいます。口のサイズが違いすぎて、キスしようとしたら食べられちゃいそうですが。
実はこのキュウセン、キスはキスでもこのオジサンの口やヒゲ周りに付いた寄生虫を食べてあげているのですね。私もむかし、と~っても昔ですが、口の周りに付いた食べ物を女性に取ってもらってたこと、あります。女性に、ですよ、エヘヘヘ。エヘヘヘなんて書きましたが、実は母親であります。
私のバディも間違いなく女性ですが、絶対にやってくれません。やはり母は尊し、なのです。

オジサン&キュウセン@トランベン・ミンピ前

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