タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

2015年01月

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子どもの時に盲腸になった。その手術の際に私は心肺停止状態になった(そうな)。後日聞いたところによれば、麻酔注射の容量を間違えられたらしい。
その当時は盲腸でも全身麻酔で、せき髄注射によるものだった。

夢を見ていた。私は黄金色に輝く草原のようなところを飛んでいた。とても気持ちが良くて、両手を広げて草原らしき上を腹をこすりそうなくらい低空で飛んでいた。
ところが誰かがわたしを呼ぶのだ。わたしは向こうの方に行きたくて行きたくてどうしようもないのに、誰かが私を呼んでいる。「エ~イ、誰だよ。僕を呼ぶのは?」と振り向いたら目が覚めた。
全身がスッポリとビニールシートのようなものに包まれ、私は酸素マスクを着けてベッドに寝ていた。そのベッドの横で涙を流す母と父がいた。

これ、ホントの話しです。

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子供の頃にだっこちゃんというビニール製の人形が大ヒットした。大人も子供もネコもイヌも腕にこの人形をくっつけて街を歩いていて(ネコ&イヌはウソね)、私も父にねだって買って貰った。
この人形、私の薄らいできている記憶の中では、当初はクロンボだっこちゃんという名前だったと思う。黒い肌にポッチャリした唇、腰ミノ着けていて明らかに南方の子供を模していた。腕と足がUの字状になっていて、それで人の腕に絡みつく。

この“クロンボ”という名称は今や差別用語で使用してはいけないのだけど(アレ、書いちゃってる)、その黒い肌にポッチャリ唇も黒人差別になるからダメだということだった。今だったらどうなんだろ? やっぱり差別的…ってことになっちゃうのかしら? 白人金髪青い目の女の子だったら良いのか? まぁ、そんな人形を腕に着けて大の大人が歩いてたらそうとう怪しいけど。 

さて上の写真。小笠原ではクマノミは成魚になると黒くなっちゃうそうな。黒くても中身はフツーのクマノミである。
人も魚も異なる色であっても中身は一緒。黒いの黄色いの白いのと、こだわることが実は差別であることに気付いていない人がいらっしゃる。

クマノミ@小笠原・州崎沈船。



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イエロージョーフィッシュ@石垣島・大崎ハナゴイリーフ

巣穴に小石を入れるとジョー君、せっせと口で運び出す。その動作が面白く可愛くて、やっちゃあイカンと思いつつ、何度もやってしまった。ジョー君、ゴメン!

むかしタバコを吸ってた頃、マナー違反ではあるけれど歩きタバコしちゃってた時もあった。タバコ吸い終わると、これまたマナー違反ではあるけど、排水溝に棄てたりしてた。
最近では喫煙者もだいぶ減ってはきたけれど、それでも我が家の前の道には毎朝必ず吸い殻が落ちてる。自分の家の前ではタバコの吸い殻棄てることはないだろうになぁ。なんで人ん家の前には棄てられるんかなぁ。

私の母も、毎日家の前を掃除するたび、このジョー君と同じ気分なんだろうと思う。

年末のランギロア報告ページ、アップしました。ご興味ありましたら覗いてください。コチラ

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丹後半島・伊根の船屋です。家を海辺ギリギリに建てて舟を出し入れしやすいようにしてあります。2階からトントントンと降りてきたら、そのまますぐに舟に乗って漁に出られるわけです。

こんな構造に出来るのも、この辺りは干満の差があまりないからとのことです。調べてみたら日本で干満差の大きいのは約5.6㍍で九州有明の住ノ江付近。一方少ないのは日本海側で、最大でも30㎝ほどだそうです。なんでこんなに差があるかというと、その理由は月や太陽の引力で海水が盛り上がろうとしても、日本海の入り口が狭くて浅いため海水が集まりにくいんだそうです。
干満差が少ないことでこんな家屋が建てられるけど、この辺りじゃあ潮干狩りは出来ないですね。

都会じゃ車のガレージがあっても家の中から車に乗り込めるなんて家はそうそう無いでしょう。億ション(億円のマンション)なんかはエレベータでガレージ直結なんてあるかもしれないけど。それでも船屋の方がどう見ても利便性は高いなぁ。

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スープが好きだ。コンソメもポタージュも、総じてスープは好きだ。カボチャやサツマイモなど甘い根菜は食事で出されても食さないけど、スープだったら飲む。
しかしスープを飲むにはスプーンが必要なんだが、それがイマイチ気に入らん。マグカップに入れてもらえるとゴクゴク飲めて嬉しいのだが……。このイシヨウジ君のように、はなから口がストロー状なら皿で出てきても飲むのが楽だろうなぁ。

オビイシヨウジ@石垣島・コーラルブリッジ。
イシヨウジ君はこの細い口で、一匹一匹狙いを定めてプランクトンをチュッパチュッパと吸い込む。大口開けてガバッと吸い込んじゃった方が楽だと思うのだが、きっと一匹一匹を味わいながら食してるんだろうと思う。アタシが一番苦手としてる食べ方だ。

ここ最近海ネタばっかりで、サブタイトルに偽りあり!になっちゃうので、今日は陸上のお話し。

正月明け。お客様への新年ご挨拶で関西に行ったので、そのまま丹後半島へと足を延ばしてみた。まだ行ったことなかったのね。

終点の天橋立駅に着いたら生憎の雨。傘さして橋立散策してたら不思議な光景に出くわした。

dangoya
上の写真、4軒が写真に写ってるけど、みなお団子屋さん。この地では“智慧の餅”として有名らしい。ところが4軒あるお団子屋さんの、左から二番目のお店だけが長蛇の列。
並んでる人の中に4軒食べ比べたと言う人がいたので聞いたら、曰く「あんこの味がちょっと違う」んだそうな。

アタシは並んでまで食べる、という概念が根本的に欠落してるので、ホントは並ぶ気持ちはサラサラ無かったのだけど、次に乗るバスまで時間がたっぷりあったので暇つぶしで並んで食ってみた。そして右から二番目のお店の団子も食べてみた。ウ~ム、ようワカラン。甘さ加減がチョット違う程度の差。
要は好みの問題だとは思うけど味に大差は無し。アタシみたいにこの地に初めて来たって人は、きっとみんなが並んでるからこのお店で買ってみよう…な人がほとんどのような気がする。人並ぶ列さえ出来れば繁盛する…っていうラーメン屋の理屈と一緒と思うんだよね。 

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股の下から覗き込む“またのぞき”は知っていたけど、それをやるには展望台に登らなならないそうで、ビューランドという股のぞきが出来る施設に850円払って登ってみた。股から覗くためだけに850円はナンだかなぁ~。
雨も降っていたのでリフトでなくケーブルカー利用したら、一緒に乗ったのは中国人ばかりだった。観光立国ニッポンの面目躍如です!

登った時にチロッと見えた天橋立は、すぐに雨雲で見えなくなってしまった。寒いし濡れるし、もう降りようとしたら一瞬雲が切れて青空がのぞいた。そしたら、Sky bridge に Rainbow bridge が! 新年早々になんともラッキーな、最高の一瞬でした。これも天橋立・智恩寺の御利益か? お団子、食べ比べただけだけど。 

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もうちょっと上からもしくは下方から撮れたら、ビヨ~ンと横に張り出した目が分かりやすいのだけれど、「アッ!いた~!」と見つけた時にはすごい早さで泳ぎ去ってしまって、このカットを含めて3回しかシャッター切れず、アングル変えるゆとりなんかまったくなかった。

ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)@ランギロア・ティプタパス

しかし、それにしても、なんともはや奇っ怪奇抜なお顔ではある。「なんでこんなに目が横に開いちゃったんかなぁ~?」と思うが、もっと目が外に開いたエビだっているんだから、海の世界じゃ不思議でもないか。

奇っ怪奇抜といえば、今年の成人式でも奇抜な格好して暴れまくった若者(バカ者?似非成人?)が各地に出没したらしい。
振り返って私はというと、成人式に行かなかった。「お偉いさんの訓示なんか聞きたくもねぇ」ってのが表向きの理由だけど、実は着ていく服が無かったのだ。
和服どころかスーツなんか持っていなかった。当時の私の公式よそ行き姿は学生服しかなかった。ちょっと高い幅広の詰め襟、丈のちょっと長い学ランは、学校に着て行くには抵抗もなく、むしろ自分としては「箔(ハク)があるだろ」だったけど、そんなもの着て成人式に行けば皆に何て言われるか想像に難くなかった。そんな格好で綺麗な振り袖姿の同窓仲間に会いたくはなかったのだ。

ン10年前のあの日。何人かの女の子から「あしたタカラガイ君も来るでしょ?」と電話も貰ったけど、私は映画を観に行った。もしもあの電話が男友達からだったら、ひょっとしたら自分も当時バイトで着ていたツナギ(上着とズボンが一体の作業着)の背に、ハンマーヘッドシャークの刺繍でも入れて参加していたのかもしれない。そしてそんな自分の照れ隠しに、ウケを狙って大暴れしていたかもしれない。

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上のカットはランギロアのティプタパス途中にあるキャニオンとよばれるポイント。砂時計のくびれ部分のようなパスの途中にご覧のような岩礁が横たわっている。
岩礁の上部は強い流れがあるのだが、この谷間に隠れるとウソのように流れは無くなる。というか、渦を巻くよう流れになる。なのでダイバーの吐く泡も渦巻いてなかなか上昇していかない。

潮が渦巻いてはいるけれど、流れは静かなので魚たちもここで一休みしてる。
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上のカットのヒメフエダイもこのムレハタタテダイも、ダイバーと仲良く小休止。

ちなみにこの岩礁の上に頭を出すとどうなるかというと、こんなん。
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谷間で休んでいると、こんな激流に乗って大物達もやって来るわけで、時にはこんな近くを通り過ぎていく(色味が変なのはホワイトバランスの調整ミスかしら?)。

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フランスでは新聞社が襲撃され、12人が死亡した。発端は考え方の異なる思想集団への風刺漫画だそうだけど、自分の意に沿わないことをやられたからとテロを行うとは何という低い思想なんだろう。
確かに私もフランスの風刺漫画は、人を小馬鹿にしたような内容のものが多くてあまり好きにはなれない。エスプリの“エ”の字も感じない作品が多いように思う。だからといって殺すってのはないだろう。

このキャニオンの谷間のように、みんな仲良く呉越同舟で暮らしていくことは出来ないもんなんだろうか。

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写真の魚はコバンザメ。ランギロア・アバトルパスで、ズ~っとくっついてきた。何度かかみさんの尻にくっつこうと頑張るのだが(後方のダイバー)ジャージ地では吸盤は効かない。タンクにだったらくっつけるだろうと思うのだが、コイツにはそこまでの知識は無いらしい。
とうとう可哀想に思ったダイバーが(←ウソ。多分、面白半分)、優しく手を差し伸べるとそこにも取り付こうと寄ってきた!

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よっぽど御主人様が見つからんかったらしい。

そういえばアタシのそばにもこんなコバンザメのようなのが………。いや、書けねェ、書いちゃならねぇ。後が恐ろしいから。

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10年前に初めてランギロアを訪れたとき、ダイビングショップの壁に一枚の写真が飾られていました。
ダイバーがカメラマンに向かってピースサインをしていて、そのダイバーの背後をバショウカジキが威嚇のために背ビレ全開にして泳いでいる写真でした。

その迫力ある写真に魅了されました。
「ここで撮ったカット?」と聞くと、「そうだよ」の返事。アタシもそんな一発を撮ってみたいのだけれど、そもそもそのバショウカジキそのものに逢うことすらままなりません。10年ぶりに再訪した今回、そんなチャンスを楽しみにしていたのですが、やはりバショウには逢えませんでしたが、その代わりを務めてくれたのがバンドウイルカでした。

夕刻。ダイビングを終えて、彼らの遊び場でもあるティプタパスをボートで戻って行くと彼らがボートに寄ってきます。ひとときを一緒に遊ぼうってのか、はたまた速力の遅いゴムボートを笑っているのか、しばしボートから手を出せば届くような距離で一緒に泳ぎ、そしてボートの直前をジャンプしたりしてくれました。

バショウカジキには逢えなかったけれど、マンタにもマダラトビエイの編隊にもハンマーヘッドシャークにシルバーシャークにも、そして体長1㍍は優に超える巨体のナポレオンにも逢えました。
わたし的には充分満足のいくダイビングを堪能できたのでした。

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昨年末は嘘つきブログをアップしてしまいました。11月の石垣島が潜り納めと書いてしまいましたが、実際は年末をランギロアで過ごし大晦日まで潜っていたのでした。

このランギロア島、実は10年前に行ってます。その時もリピーターばかりだったのですが今回もそうでした。と~っても遠いし(片道約15時間)物価も高いのに、パラオやレンベのようにリピーター・ダイバーの多い島です。まぁ、それほど魅力的ってぇ事なんでしょうが、アタシ的には「リピートしても良いけど、ここまで来るなら他の島でもいいんだがなぁ~」的な島ではあります。そんなアタシが何故にリピートしたのか? かみさんが潜りたいと言い出したからです。
10年前、かみさんはまだノンダイバーでした。で、アタシはというと、ようやっとこの時に100本のメモリアルダイブしたほどのヒヨッコ・ダイバーでした。経験も浅かったゆえに、ここで体験した激流のドリフトダイブが猛烈に印象に残ったのでした。アタシが興奮して話すそのダイビングをかみさんは覚えていて、「そろそろ私もランギロア潜れるかしら?」と決行になったのです。しかしながら、アタシから見ればまだまだ技術は未熟でして、ま~た誰かの足を引っ張るんじゃないかとヒヤヒヤしながらのダイビングでした(結局かみさん、デコ出してしかも疲れ果て1本ドタキャン)。

しかしまぁここ数年、ズッとマクロ三昧のダイビングが続いていたので、たまにはワイドも潜りたかったわけでして。
持ち込み荷物の重量制限が厳しいタヒチヌイなのに、キャリアにはワイド用の重いドームポートに標準レンズ用のポートを二つも詰め込み、結局重量オーバーになってキャリア3つに更にリュックサックにカメラやバッテリーを入れて向かったのでした。そんな大変な島だけど、やっぱりそれだけの価値はあったわけで。

では、今年も1年、宜しくお願いいたします。皆様にとって素晴らしい一年でありますよう。

写真はもの凄い数のヒメフエダイ。

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