
子どもの時に盲腸になった。その手術の際に私は心肺停止状態になった(そうな)。後日聞いたところによれば、麻酔注射の容量を間違えられたらしい。
その当時は盲腸でも全身麻酔で、せき髄注射によるものだった。
夢を見ていた。私は黄金色に輝く草原のようなところを飛んでいた。とても気持ちが良くて、両手を広げて草原らしき上を腹をこすりそうなくらい低空で飛んでいた。
ところが誰かがわたしを呼ぶのだ。わたしは向こうの方に行きたくて行きたくてどうしようもないのに、誰かが私を呼んでいる。「エ~イ、誰だよ。僕を呼ぶのは?」と振り向いたら目が覚めた。
全身がスッポリとビニールシートのようなものに包まれ、私は酸素マスクを着けてベッドに寝ていた。そのベッドの横で涙を流す母と父がいた。
これ、ホントの話しです。