タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

2013年01月

yaown


あまり知られてはいないけれど、写真はオーストラリアの観光スポット・カバのあくび岩である。そのカバの口の中に突っ立ってるのはワタクシめにござる。誰かが中に入っていないと、この岩の大きさは分かりづらいので、仕方なく、渋々モデルになったのだった。(←ウソ。無理矢理同行者に撮影お願いしました。)

ここのすぐそばにはちょっとは有名なウェーブロックがあって、そちらに訪れた人ならこの岩の存在を知っているかもしれない。
ウェーブロックもそうだったけれど、この周辺のハエはもの凄い。
なにがもの凄いかというと、その数とそのしつこさだ。確かにオーストラリには牧草地が多いけれど、なんでこんな岩しか無いような場所に大量のハエがいるのか、ようワカラン。周辺には水場もないのだ。
見えないけれどカバの口の中に入ってるワタシの顔には、数匹のハエが止まってる。きっと背中には数十匹ものハエが止まってるはずだ。
ワタシの過去のハエ虐待に対する報復かとも思ったが、ワタシ以外の人にも、人によってはワタシ以上にハエの猛攻を受けていたから、けっしてワタシへの報復ってわけではなさそうだった。

そういやぁカバの壁ならぬ『バカの壁』という本があるが、顔にたかるハエを我慢しながら写真撮ってもらってるアタシは、さしずめ『カバの中のバカ』か。

guys

昨年末、大晦日31日のエスペランスで陽気な男どもに声を掛けられた。
「どこから来た?」と聞くから、「日本の東京からだ」と答えたら、「行ってみたい! 行ったときにはガイドしてくれ」。

さて。
ここ数年、海外に行くたびに感じるのが中国語の氾濫だ。
かつては英語表記の次にあるのは日本語だったけど、最近じゃ英語・中国語・日本語の順で、時には中国語は書かれていても日本語表記が無いこともある。
飛行機でのオンデマンド映画だって、吹き替え映画は日本語より中国語の方が多い。

一部の国を除いて、決して日本人観光客より中国のそれが多いことは決してない。
個人旅行の中国人観光客は少ないけれど、彼らの金の使い方がハンパないのだ。某リゾートで、ドリンクをオーダーして持ってきてくれたボーイにチップで$100札を渡してるのを目撃したことがある。

そんな大盤振る舞いをしていても、観光客としての中国人の評判はすこぶる悪い。
曰く、便器など無視したように便所を使い汚す。曰く、獲ってはいけない魚介類をダイビングで捕ってきて部屋の電気ポットで茹でて食べてしまう。曰く、食べ物をテーブルの下にボロボロこぼす。曰く、唾や痰をホテルの廊下であろうとペッペと吐く。曰く、備品を何でも持って帰ってしまう………。書こうと思えばまだまだある。
それでも彼らの金満ぶりがそれらのバッドマナーを許容してしまうのだ。

父親が親日家だった韓国の新大統領・朴女史が就任するなり、韓国では今まで「漢・米・日」と表記していたのが「漢・米・中・日」になった。
韓国が日本よりも中国を優先するのも、中国の機嫌を損ねたら怖いからだろう。「日本なら下位にしても文句も言わんだろう」なんだろうと思う。竹島だって不法占拠していても日本は何も言ってこないのだから。韓国にとって一番気を遣わなくてならんのが中国なのだ。なんたって相手は世界のジャイアンなのだから。

さて、写真のナイスガイ二人。
東京に来たときには喜んでガイドしてやろうと思う。たけど、彼らはアタシにどうやってコンタクト取るつもりなのか?
だいたいからして写真の送り先も教えてくれなかった。

別れ際、「お前のことは忘れないよ」と言ってくれた。私もきっと彼らの事は生涯忘れる事は無いだろう。しかし、彼らと再会することは奇跡に近い。

spotlightその昔、編集関係の仕事をしてたときのこと。
私がまだペーペーの駆け出し記者時代で、直属のデスクと組んでの仕事だった。街頭で、ある有名人物の行為に対する感想を聞き集めてくるのが私の仕事だった。詳しい取材内容をここで書くと、チット拙いのでそこは省略させて頂くが、20人ほどのコメント取材したらたった一人だけ、その人物の行為に対してNo!という回答があった。

デスクはそのたった一人のコメントを見出しに大きく利用した。
私が「それはちょっとマズくないですか?」とそのデスクに言うと、「君が取材してきた中のこのコメントは、嘘なのかい?」と聞き返された。
私が「嘘ではありません」と言うと、「じゃあ、良いじゃないか。嘘ではないのだから」と返された。
たった一人の意見でも、そこにスポットライトを当てたわけだ。一点を注視しクローズアップすることは、実際に多くのメディアが行っている。メディアが自己主張をしているのだ。
しかし今のネット時代においては絶対多数の意見が、その反対である少数意見をいっぺんに駆逐してしまう。時にはその少数派に対し、糾弾に近い記述も散見される。

たった一人の言葉をクローズアップした情報を、さも多数意見のように受け止めてしまうのも怖いけれど(実際、狙いはここにある)、集団で少数派を一方的に攻撃するネット世界はとても怖い。
今までの既存メディアが一方通行の情報発信だったから一点をクローズアップした主張が可能だった。しかし、ネットというメディアは誰でも参加でき、そして情報に対してフィードバックすることが容易に出来る。

日本が大戦に突入していったあの時代。少数意見者は国賊として葬り去られた。
人の意見に流されることなく自分の思考をまとめ、付和雷同せすに行動し発言することは実際とても難しいことであり、とても勇気の要ることだ。
でも、それをやらんとイカンのだろうと思う。私も!とは思うのだが、訪問者は少なくともココが炎上するのも怖いし、スカートの中を写真撮影したなどという事実無根の冤罪で逮捕されるのも勘弁だしなぁ。

お隣り大陸の大国さんほどでは無いとしても、日本においてすら言論の自由なんて実際の話無いのかもしれない、なんて今朝の電車の中で考えていたのだった。

写真はサイパン・スポットライト

kabira

昨日までなんか連日ドヨ~ンとした日が続いていて気分も滅入ってきていたけれど、今日は雲ひとつ無い快晴の東京です。でも、猛烈に寒いです。今夜は東京上空を-9℃の寒気が覆うそうです。そろそろ暖かな南の島に逃げ出したくなりますナ。

先日、このブログのあるページへの閲覧数が跳ね上がってた。
そのページとはハエの事を書いたバカな話しなのだけど、リンク先をたどっていったら誰かがTwitter にツイートしていた。
どうやらアタシが書いたその駄文は、文献的に少ないものらしい。(その記事はコチラ
読んで戴ければお分かりの通り、まったくもってお馬鹿な話しではあるのだが、そんなデータはあまり無いみたいなのだ。

そこでついでだからハエの連続飛行距離を計算してみた。
アタシの学生時代の悲惨な実験に付き合ってくれたハエ君は2時間30分飛び続けて絶命した。ハエの飛行速度は時速8㎞からMAXで15㎞なんだそうな。平均飛行速度を時速10㎞と仮定すると、ハエの航続飛行距離は25㎞にもなるって事だ!
これって凄くないか? 東京湾なんか簡単に横断出来るってことだ。確かにあやつらの生命力ってハンパ無いからなぁ。

なんか写真とはまったく関係ない話しを書いてしまった。
ホントは別の事書こうと思ってたんだけど、アクセスログ見てリンク先が意外だったので思わず脱線してしまった。
クダラン話しで申し訳ない。m(_ _)m  本日はこれまで。

先日、学生時代の友とン10年ぶりに会い飲んだ。懐かしい話しに酒席は盛り上がった。
しかし、あの頃に戻ることは出来ないのだ。楽しく、懐かしい思い出は私の、そして仲間との共通の宝物でもあるけれど、私はやっぱり今日と明日を大切にしたいと思う。

その酒席で、まるで武者小路実篤の小説『友情』のような話しを聞いた。第三者の存在がそれまでの二人の友情を壊してしまった…という内容なのだった。しかもその第三者とは私だった。
何十年ぶりの話しではあるけれど、私の頭の中ではそのディテールはおぼろげながら残っていた。身に覚えのある話でもあったので、とても驚いたのだった。
今さらだけど、ゴメン! m(_ _)m ゴメンのひと言で済むような話しでもないけど、ゴメン! m(_ _)m

さて海中でも第三者のごとくシャッターを切っているわたし。下の写真はエスペランスのジェティで潜った時のもの。

jety

安全停止を終え、ビギナー氏が急浮上しないようにとファーストステージを押さえて浮上中のガイド氏とそのビギナー氏のふたり。
この桟橋の上では釣り人も多く、私たちが上がっていくと「何がいた?」と必ず問いかけてきた。
私が「そこの海中の柱にコアラがつかまってた」とジョークを言うと、けっこうウケてくれた。しかし実際には柱には釣り人達の置き土産が至る所にあった。

jety1

こんな場所で潜るときは、くれぐれも自分が釣られんようにしないとイカンね。
釣った(引っ掛けた?)釣り人はどんな大物が釣れたかと大騒ぎするだろうが、こちらも急浮上してはヘタすりゃ命が危ない。必死に海中へと逃げざるを得ない。
まさにヘミングウェイの『老人と海』のような緊迫したシーンが桟橋の上と下とで展開されることになる。

さて冒頭の話し。
何気ない言動で人に勇気や暖かさを与えることもあるが、当事者が気付かぬうちに相手の心に大きな傷を残すこともある。勇気や愛を与えたときには相手も感謝の言葉を返してくれるだろうからこちらとしても気付くだろうが、心に傷を残したときにその事を伝えてくれる人は滅多にいないだろう。
だから人はいつまでも同じ過ちを繰り返すことになる。誰だって人の心に傷を、こんな海中に引っ掛かった朽ちることの無い釣り針のような置き土産は、出来ることなら残したくはないのだ。私だって……。

エスペランスからパースへ陸路で戻ったのにはワケがありまして、いくつかの観光名所を見学するためでした。
その一番の目的がウェーブロックでした。このウェーブロック、パースから日帰りツアーが出てますが、エスペランスからの方が近いです。
前回パースを訪れたときに、このウェーブロックを見ようかピナクルへ行こうか迷い、結局ピナクルに行ったのでした。正解でした。パースからわざわざ1日費やし高い金払ってウェーブロック見に来るのはちょっとバカバカしいかもしれません。

湖面がピンク色に染まるというピンクレイクや(残念ながらこの日はピンクにならなかった)、Hippo’s Yawn(カバのあくび)岩などに立ち寄りながらウェーブロックに登りパースへ戻ったわけです。

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先回記したように途中には何も無いのですが、小さな町を二つほど走り抜けました。その小さな町でガソリン給油したりトイレ休息を取ったりしたのですが、その一つの町で線路を発見。

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見渡しても駅らしき建造物はありません。
おかしいな、と思って聞いてみたら物資輸送のためだけに使われているらしく、ニンゲンは運ばないのだそうです。
なんかもったいないような気もしますが、あまりにへんぴな場所だけに利用者もいないんでしょうね。
振り返ると………。
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線路はここで途切れてました。
線路~は続く~ヨ~、どこもまでも~はウソですね。

貨物車両に1両くらい客車連結させて、鉄路での観光コース作っても良さそうに思うんですがね。ワイン飲みながら車窓を流れていく雄大な景色眺めていても絶対に面白いと思うのです。

大陸に渡るとその広さ、そのとてつもないデカさにいつも驚かされます。
アメリカ大陸を飛行機で縦断ししたときは、何時間も窓の外の景色が変わらないのが不思議で、ズ~っと見ていました。
そして今回はオーストラリアを車で10時間ほど移動しました。
アメリカほどだだっ広さは感じないほどに景色は変わってくれたけれど、ときどき出くわすその直線道路は本当にどこまでも真っ直ぐです。

road1

学生時代に北海道の直線道路をオートバイで走ったけれど、根本的にスケールが違います。
だいたいからして途中に町が無い。民家がない。お店もGSも無い! 時折上の写真のように2連結のまるで列車のようなコンボイ(長距離トラック)やキャンピングカーと擦れ違うだけ。
それでも道路っ端に「横断者に注意」の標識があるのが、これまた不思議。見かけるのはヒツジがウシばかりなのに。この荒野の、いったいどこから人が出てくるんじゃい! 「カンガルーの飛び出し注意!」ならわかるけど(実際、何度かカンガルーの死体を目撃した)、町以外で移動中に人の姿は一度も見かけなかったです。

島国・山国ゆえにクネクネそしてアップ&ダウンの道しか無い日本に暮らしてるから、こんな道に出くわすと思わず昔のCMソングを口ずさんでしまうのでした。

どこま~でも、行こう~。道は~、険しくても~。口笛~を吹きな~が~ら、走ってい~こう~」(古ぅ~!

road2

人生は紆余曲折の繰り返しではありますが、せめて心はこの道路のように真っ直ぐでありたいものですね。
私も精進しなくちゃ。

いや~、昨日は大雪で参りました。うちの北側が降雪放っておくと必ずカキンコキンのアイスバーンになってしまうので、昨日は夕方から必死の雪掻きでした。
腰と肩が痛いッス。(泣)

goma

エスペランスで遭遇したアザラシです。
いっつも桟橋の下でドテッと寝ています。
いまやエスペランスの名物になっているようで、桟橋の取っ付きにはアザラシのモニュメントも設置されてました。
観光客が一緒に写真を撮ったりしてました。時折、威嚇のためかはたまた鼻に付いた砂を吹き飛ばすためか、「ブフォッ!」と鼻息吐きます。一緒に写真に収まろうとしていた観光客が1㍍くらい飛び退きました(笑)。
まぁ、襲ってくることは無さそうだから逃げる必要も無いのだけれど、突然「ブフォッ!」やられれば驚きますわな。

もう数年来、私はラパスの海に潜ってアシカの子供と遊ぶ夢を見ております。
ラパス在住のアシカが子供を産むのが夏頃なので、その子供が母親から離れて遊び出す9月頃が時期的には最高なんだそうで、毎年9月の連休に向けて計画を練るのですが日程が上手く組めずに流れてしまいます。
カレンダーを見るに、今年もダメそうです(泣)。

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アシカは人間と遊ぶのが好きらしいですが、アザラシはどうなでしょ? こんな可愛いアザラシなら是非とも遊んで欲しかったのですが、ダイビング中には来てくれませんでした。

エスペランスの海は南極海にあたるわけで、水温は低いです。海中には当然ですがサンゴなどは無く、代わりに色とりどりの海藻が出迎えてくれます。色とりどりと言っても所詮は海藻なので、色は様々でも中間色のくすんだ色が多く、太陽光が射してくれればそれなりに見応えはありますが、サンゴ礁のダイビングに比べれば色彩の乏しさは否めません。
当然、サカナたちも原色の色のものは少なく、地味~な奴らが多いです。先日ご紹介したシードラゴンは別格ですが………。

そんなジミ~な奴らの中で、こんな奴と出くわしました。

devil
なんとも不敵な面構えでございます。
ガイドさんによればとても警戒心の強い魚だそうで、フツーはダイバーの姿を見ると岩陰などにすぐに隠れてしまうそうですが、コヤツはカメラ構えた私に向かってまいりました。正直、ちょっとビビリました。
大きさは30㎝ほどです。ブルーデビルというそうです。オーストラリアではコイツに会えると幸せになれるという言い伝えがあるそうです。フィリピンのゴールデンイールモレイも幸せ届けてくれるそうですが、アッチは黄色でいかにも!って感じですが、コッチはこの色彩&この顔で幸せ運んでくれるとは、ちょっと信じがたいです。でも私は信じちゃいます。幸せ、欲しいので。

espe

エスペランスへはパースから双発飛行機の国内線で移動するのが一般的のようですが、パースには10年前に訪れたことがあるので今回は一旦、メルボルンに行ってみることにしました。

メルボルンはパースよりも歴史を感じる街でした。
街の訪問記はウェッブの方にいつかアップしたいのでココでは省略しますが、市内では観光用の無料のバスとトラム(路面電車)が走ってます。上の写真に写っている茶色のレトロな路面電車が、その市内観光用の無料トラムです。約1時間かけて市内を一周します。

これを利用して市場や水族館に行きました。
で、その水族館でリーフィーシーゴラゴンにも会いました。これです
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コイツにガラス越しではなくて海の中で会いたかったなぁ。ガラス越しなら葛西臨海水族館でも六本木ヒルズの水族館でも会えるらしいッス。
ちなみにメルボルンでは世界一小さなペンギン・フェアリーペンギンにも会えるのですが、このツアーが半日がかりなのです。いくら可愛くたってペンギンだけ見るのに半日潰すのはもったいなかったので、コッチも水族館で半ば強制的に自分の気持ちを満足させたのでした。
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ペンギンよりガラスにへばりついてペンギンに見入ってる子どもたちの方が、正直可愛かったです。

年明け早々の1月1日から潜って参りました。
まずは当日の日の出、オーストラリア・エスペランスの初日の出をご覧ください。

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この日の気温、この時点で推定14度ほどです。パジャマズボンだけの上半身裸で外に飛び出したらメッチャ寒かったです。
それなのに翌日の昼間の気温は46度にもなりました。
南からの風が強ければ南極からの風が届き気温はグンと下がりますが、北風になると大陸から熱せられた風が吹いてきて気温は上がります。

さてエスペランスはパースから800㎞ほど離れた田舎町です。
なんでこんなへんぴな所で新年を迎えたかというと、この国、いえこの地域の固有種であるリーフィーシードラゴンに会いたかったからです。
結果から先に書くと、結局リーフィー君には会えませんでした(泣)。昨年行ったムンジャンガンでピクチャードラゴネットに会えなかった事に続き、これで2発続けて外してます(号泣)。

でも、良いのです。お友達に会えたので(負け惜しみ)。
woody

ウィーディーシードラゴン君です。
これもこの地の固有種ですが、こちらには3個体と会うことが出来ました! この写真の個体は抱卵中です。ちなみにこの種も日本のタツノオトシゴと同じでオスが卵を孵化させます。一昨年に会っていれば間違いなくこの子が年賀状に登場していたことでしょう。
それにしても見れば見るほどシシャモみたいです。今夜はシシャモでも焼いて酒のつまみにしようと思います。

年賀を送っていない方には申し訳ありませんが、この場を借りて「本年も宜しくお願いいたします!」

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