タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

2007年06月

私はどうもこういう物に弱い。

写真は先週末、我が家から地元の小学校へ向かう途中で見つけた。

ご覧の通り、民家の家の前の下水口の蓋の脇からパンジーが咲いていたのだ。6380effe.jpg

こんなのは良く見かける事で、実際に一昨年あたりにも同じようなシチュエーションの画像を載せ、同じような事を書いていたと思う。

けれど、どうしても惹かれてしまうのだ。
こういう生命力の凄さに感動しない人もいないとは思うのだけれど、その度に携帯電話を取り出して写真を撮る…なんて人は少ないのだろうなぁ。

生命力…で唐突に思い出した。
むかし北海道の牧場でバイトしていたことがある。
朝起きると、寝泊まりをしていた部屋の天井は無数のハエやアブでビッシリ。夏といっても朝晩は冷え込むので彼らもジッとしているのだ。

私は朝起きるとまずは掃除機で、その天井にいるハエやアブを吸いまくる役目になった。
1ヶ月ほどのバイト期間が終わって、ボチボチ帰るか…となったある日、私は掃除機のフィルターを掃除してから帰ろうと思い立った。

毎朝やっていた事なのに、何故かその時はフィルターの中に大量のハエやアブが入っていることを忘れてしまっていた。


フィルターのカバーをパカッと開けた途端!




ブワ~ン!




数千匹はいると思われる大量のハエとアブが飛び出してきた。
心臓が止まるかと思うほどビックリした。

フィルターの中には死んでいる奴らもいたけれど、ほとんどのハエとアブが大空に飛んでいった。
少なくとも3~4週間は何も飲まず食わずだったはずだ(それとも死んだ仲間を食っていたのか?)。

もの凄い量のハエとアブの突然の飛翔に最初は驚いたのだけれど、その凄まじい生命力にもっと驚いたのだった。
(ハエとアブの凄まじい生命力の話はPart2に続く、…いつの日か…)







この著者・高野秀行という人は冒険家なのかただ単に無謀なのか……。
内容は本のタイトルそのままなので、敢えて記する必要も無いでしょう。

それにしてもマラリアに感染したり自らアヘン中毒患者になってみたり(本意ではなかったようだけど)、彼の地に足を踏み入れることすら普通なら憚れるのに、何ともすさまじいまでの探求心だ。
それがなまじ淡々と書かれているのでリアリティが増す。

しかし私が一番驚いたのは、彼が滞在する村に初めて学校が出来たくだりだ。
村で初めての学校(対象は小学生くらい)だというのに、学力に格差が出るというのだ。
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ほぼ自給自足に近い生活で唯一の収入源はアヘン。それも軍に半分以上も利益を吸い上げられて、1年掛かりの収穫でも手元には僅かな金しか残らない。

そんな超極貧の村なのに、村人に貧富があるのだそうだ。貧富といっても私たちからみれば大差は無い。やっと収穫したアヘンを全て僅かばかりの金に換えるか、少し残して自らの嗜好品として吸ってしまうかの差だ。
けれど、その僅かな貧富の差が子供達の学力にも反映されるというのには驚いた。

日本でも今や高収入家庭でなければ東大に入れないらしい。本来は頑張った者なら門戸を開かれるはずの国立大学なのに。私はその理由が分からなかったけど、この本を読んで理解できた。

この極貧の村の貧富は夜になると分かるのだそうだ。家にランプがあるか否か。
暗くなったら眠って、朝日が昇れば畑に出向くような生活だから、この村ではランプはまさに贅沢品となる。

ランプのある家庭の子供は夜、復習が出来るのでランプが無い家の子とは学力にグングン差がついてしまうというのだ。
いくら勉強をしたくても灯りが無ければ文字が読めない。
子供達の学力がこんな些細なことで格差に繋がるとは思いもよらなかった。

そしていまの日本。
給食費を払えない(ほとんどが意図的に払わない)家庭があるらしい。でも、電気までは止められていないだろう。子供達には頑張っただけ報われる社会であって欲しいと願う。
彼の地では頑張りたくても出来ない環境の子供が一杯いるのだ。

給食費を払えても払わないバカな親もいるし、頑張りもしないで能書き&文句ばっかり言っている若者もいる。
彼の地、ビルマ(ミャンマー)ワ州の子供の、きっとアヘンで真っ黒になっているであろう爪の垢でも煎じて飲ませてやりたくなった。

マンタ=オニイトマキエイ。。。

コイツに逢いたくて、色んな島を訪ねた。

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ポンペイ、ヤップ、ハワイ島………。
各島ではハワイ島を除いてマンタには逢えたけれど、透明度が悪かったりアッという間に飛び去ってしまったりと、決してマンタに愛されたとは言い難い出会いだった。

島によっては「絶対にマンタを追いかけないように。マンタが来なくなっちゃうから」とレクチャーを受けたりもした。
その割にはマンタはなかなか姿を現してくれなかったけれど、マンタがその島の名物となっているのだから、マンタが来なくなっては困りものなのだ。

しかしこのとても大きな海の住人は、ある時突然に、音もなく現れてこそ感動ものなのだと知った。

昨年、石垣島の川平で潜った。ここもマンタ遭遇率の高さで有名だ。
確かに潜るたびに数体のマンタに逢うことができた(時には空振りもあるらしいけど)。

しかもご覧の写真のように、マンタの方からダイバーに挨拶しに来てくれたりもするのだ。
毎日何体ものマンタに逢ううちにマンタに飽きてきてる自分に気付いた。あれほど恋いこがれていたのに…。

マンタに飽きてきた私は、皆がカメラを構える方向とは別の方へ、海底やサンゴの中を探し回っていた。何かいないかなぁ?、と。
その時、突然周囲が暗くなったと思ったら、私の頭上2?ほどをマンタが横切ったのだった。ドキリとした。

つい数分前までマンタの乱舞を観ていたのに、突然頭上をかすめるように音もなくやって来られると、流石にビックリする。


海中で「アッ!」と何かを発見したとき。それがダイビングの醍醐味だと感じた。それが決してマンタやジンベエのような大物でなくとも。

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写真はマンジュウイシモチ(体長約3?)


国の政治はその国民の顔でもある。
その国民が1票を投じた結果が今の政治だからだ。
そんな当たり前の事だけれど、果たして今の日本国民の何%が「私の国の政治は最高です!」と胸を張ることが出来るだろうか?
(私は投票に行っていませんから! なんて自慢げに言うバカもいるけど)

いま大問題になっている社会保険庁の年金問題など、関係者の応対を見る限りまるで他人事だ。
歴代の大臣に責任の擦り合いをしているどころか「いえ、私には判りませんから」と堂々と言っているバカな役人もいた。
耐震偽装で売られたマンションの販売員が「いえ建てたのは私ではありませんから」などと言えると思っているのか?

先週発売された週刊ダイヤモンドで地球温暖化の問題が取り上げられていた。
全世界の二酸化炭素排出量は265億トンで、最大排出国がアメリカで総排出量の22.1%、2番目の排出国が中国で18.1%だそうだ。ちなみに日本は4.8%

京都議定書議決から10年が経過し、何も改善されていないようだけれど、今後の国家レベルでの協議の行方がレポートされている。
アメリカと中国を中心にして世界レベル、国家レベルでの取り組みが必要なのは歴然としている。

しかしながら私たち国民レベルでも、ひとり一人が取り組むべき問題だと私は思う。
社会保険庁の関係者は、全員解雇されても文句は言えないだろう。一般企業だったら今ごろは倒産しているんだから。
だから、年金問題に真摯に取り組む政治家を、ちゃんと見極めなくてはいけないと思う。
そして企業からの献金や組織票ばかりをあてにする政治家でなくて、本気で地球温暖化に取り組んでいる政治家を応援するべきだ。

一方で温暖化防止にちゃんと取り組んでいる企業の製品を私たちは買うべきだろう。
少なくとも無駄な消費で更なる無駄な製造を促すのはもう止めよう。
温暖化防止に取り組んでいないような国家&企業の製品なぞには不買運動を起こすべきだと思う。

私たちが出来ることを、ひとり一人が自覚をもって行えば企業を、そして国家を変えることなんかたやすいはずだ。



某セミナーの親睦ゴルフ・コンペに参加した。

駐車場を見渡すとベンツやBMW、ジャガーやポルシェなど高級車ばかりが停まっていた。
私は泥で汚れた自分の中古ワーゲンが恥ずかしくて駐車場の端っこに駐車した。

ラウンド中の会話。
「どちらか会員権(ゴルフの)は持たれているんですか?」と同伴プレイヤー氏。
「いえ、持っていません」とわたし。
「この会に参加されている方でゴルフ場を買われた方もいるようですよ」と同伴氏。

会員権ではなくてゴルフ場そのものを買っちゃった、というのだ。
最近はゴルフ場が倒産し、1?2億円ほどで売買されているのだそうな。
きっと開場時には200?300億円はかかっていたんじゃなかろうかと思うけど。

倒産したゴルフ場は、今や外資の格好の餌食になっているけれど、個人的には外資に買い叩かれるくらいなら、ポンと外車でも買っちゃうような感覚でゴルフ場を買える日本人に所有してもらった方が嬉しい。

それにしてもすごい世界に住んでいる人々がいるものだ。

さて自分を振り返って、数億円を自由に出来たら何を買うだろう?
少なくてもゴルフ場は買わないなぁ。
温暖化で沈みそうな島の近所の一部を埋め立てて、島民の居住区を造ってあげてその島の大統領にでもなるってのはどうか?

島は沈んでも魚は逃げないから、漁業もダイビングも出来る。島民にも感謝されるだろう。
そう言えばイギリスの近海の人工島が売りに出てるって話を昨年聞いたけど、あれは売れたのかしら? あんな人工の島を近くに造ってあげればいいんだもの、1?2億円では無理だろうけどゴルフ場を造成するよりずっと安いはず。

こんな話は夢のまた夢ですね。実際に欲しいものも無いからなぁ。ここ数年で大枚を支払ったのはデジカメくらいだ。ホント、物欲が無い。アッ! ダイビングと旅行は別ねウインク

現実に戻ってコンペの結果。
39名中10位でした。今年最初のゴルフ・コンペにしてはまずまず…ってところかな。

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