タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

2005年12月

連日寒い日が続きます。
こう寒いと顔を洗うのも「エイヤッ!」と気合いを入れないと出来ません(;^_^A

こんなに寒いのに海に潜っている人もいるんですね。伊豆辺りじゃ冬の方が楽しい…なんて声も聞くけれど、ドライを着て潜るのはどうも気が引ける。

ドライ自体を着たことも無いのだけれど、フードですら装着時の首周りの圧迫感が嫌いなのだから、ドライなんて多分10分も着ていられないのではないかと思うのです。
それにおしっこの心配もある。いくら濡れないといっても身体が冷えてくれば近くなる。ウェットだったら「ちょっと失礼」も出来るけれどドライじゃ無理だ。

嘘か本当か分からないけれど、おしめをしてドライを着る人もいるとか。冷えなきゃ良いと言ってもホカロンなんかはダメらしいですね。酸素が無いので燃焼しないらしい。

南の島へ行きたいなぁ…と思うけれど、それも出来ないので、時々昔お世話になった宮古島のダイビング・ショップ「山本大司潜水案内」のログ・ページを見て満足しちゃったりしています。
でも、あちらも結構寒いようですね。ドライ持参のゲストもいるようです。

3年ほど昔、11月の上旬に宮古で潜った際はまだペラペラの2?ウェットしか持っていなくてフードとセラミックが混じったパンツを下に着て潜った。記録を見れば水温25?26度。水中で寒さを感じた記憶は無いけれど、イクジット後にガタガタ震えた記憶が残っている。気温は20?23度ほどだったと思うけれど、風が吹くと濡れた身体には堪えた。

私のような“ナンチャッテ・リゾート・ダイバー”は、やはり水温28度、気温30度以上の常夏の島が理想です。きっとドライは一生着ないだろうなぁ。33676e35.jpg

(Photo by Watanabe at majuro)




スポンサーが出展しているというので『ゆりかもめ』に乗って東京ビッグサイトへ出向いた。
ゆりかもめはご存じの通り無人の交通機関。汐留駅付近はまさに未来的な景観が広がる。途中、レインボーブリッジと平行して走るのだが、私は早朝のこの景色(写真)が好きだ。72b3d881.jpg


この時は午後3時過ぎだったが、日の出時間に車でレインボーブリッジを走り抜けると湾岸にそそり立つビル群が黄金色に輝いて本当に見事なのだ。高速道路でなければ思わず車を止めたくなる。
この景色はシドニーの雰囲気と似ている。いつか写真を撮りたいと思っていたのだけれど、ゴルフで千葉方面に行く時に見るのが殆どだったので、今回やっとゆりかもめ車中から撮影が出来た。

ところでビッグサイトではエコプロダクツ2005が開催されていたのだが、小学生や中学生が一杯来ていた。今の大人達にいくら自然保護を訴えても一部にしか理解されていないと思われるので、子供達がこの様な会場に足を運んでくれることは良いことだ。

先にも書いたけれど地球環境の悪化は、想像も出来ないほど進行している。都市や街で生活していると全然感じられないけれど、自然の中や南の島へ行ったり海の環境を年単位で見たりしていると痛烈に実感出来る。ひとり一人の環境保護意識の高まりが早急に必要だ。常に「もったいない」という気持ちを持つことが大切なのだ。

それはそうと、ビッグサイトでお昼を摂ろうと東展示場の1階へ行き『らぁめん大景』で醤油ラーメン(680円)を注文した。とても不味かった(~_~;)
どうもチェーン店らしいけれど、この味でフランチャイズしているのかしら? インスタントラーメンの方が美味いゾ。大体、数種のラーメンと餃子程度しか作っていないのに厨房に4人、接客に5人も従業員がいた。彼らの経費があの不味いラーメン価格にオンされているのだ。
ビッグサイト内という限られた店舗数の中で、競争原理が働かないからやっていけるのだろうなァ。うらやましい………。でも、自民党政権という国に守られていた業種は今、結局競争力の欠如で崩壊したり苦しんでいるから、決して良いことではないのか。
他の店舗の味がどうかは知らないけれど、ここで食べたら他の店舗を見かけても入らないと思うけれど、損じゃないのかなぁ。

穏やかな潮の流れに乗ってドロップオフ(崖状の地形)際を流れていくドリフト・ダイブが好きだ。
水深を調節しながら海中のスペクタクルを楽しめる。流れがあることで大物に出会える期待感もある。ギンガメアジやバラクータの群れ、トビエイなどに逢えるのも流れのあるポイントの方が遭遇率は高い。b6aea35c.jpg


ドリフト・ダイブを楽しんでいる際、皆は何処のあたりを中心的に見ているだろう? 私は壁側30%、前方40%、海底方向30%といったところか。
私自身の少ない経験では海底方向から出てきた大物に逢った回数が多いのだ。マジュロのアルノ環礁・イリアムでマダラトビエイとナポレオンに逢えた。ナポレオンはドロップオフ際を悠々と泳いでいたが、マダラトビエイは濃紺の海底方向から忽然と、まさに“飛んで”きた。
右上の写真はランギロア・ミオリエンヌでのもの。ランギロアでは時速にすれば30?を超える超スピード・ドリフト・ダイブに驚かされたけれど、写真のポイント「ミオリエンヌ」は穏やかな流れにもかかわらず、グレイリーフ・シャークや体長2?を越すバンドウイルカに出会えた。

今年7月。インドネシアのメナドで「ただ海の中にいられれば満足なんです」というダイバーと出会った。確かに言われてみればその通りだ。ダイビングのスタイルがどうのこうの、などは話のネタに過ぎず、要は海が好きなのだ。味噌汁のような海中だけは勘弁だが、綺麗な海であれば潜っていられるだけで満足なのだ。

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マジュロのタカズ・コーラルガーデン、クニズ・コーラルガーデンは共に平均水深3?ほど。左写真のように海底から水面が見えている。シュノーケリングでも充分潜れて楽しめる水深だった。それでも敢えて重たいタンクを背負って潜っているのは、海中に長く留まっていたいからに他ならない。
太陽光を感じながらゆっくりとサンゴの間をすり抜けたり、時には仰向けになって光の乱舞を楽しんだり、その一時は魚たちと同化した時間だった。

メナドで出逢った件のダイバーは、ドリフトの際に両膝を抱えて流れに身を任せていた。時折、気にかかるサカナを見つけたりするとフィンを動かす程度で、マリモのように漂っていた。
海が本当に好きなんだなと感じた。




日本という国を信じられなくなったとき、どうすれば良いのでしょう? 相手が人間なら接触せず、仮に接触してもただ信じなければ良いだけこのことだけれど、自分が生きている国が信じられない場合はどうすれば良いのでしょう?

いま大問題となっているマンションやホテルの耐震強度偽装問題は、業界ぐるみの仕業であるのは明白だけれど、私は国も関与していると思えてならない。
検査機関は国の許認可企業だし、いくら後で撤回したといっても「この問題をほじくりまわすのはあまり良くない」と武部幹事長が語った事は事実だし。彼が根拠のないことをうっかり口にしてしまったのだとは到底思えない。

日本で発生した狂牛病しかり、薬害エイズ問題の時もしかり、全て行政と企業の癒着を感じるのだ。
だいたい郵政の民営化にしたって、どれだけの日本国民が望んでいるのだろう? 私はむしろ官僚の人数と給与を減らし、不透明な予算使用を禁じて明細を明確にして欲しい。
国家財政が危機的なことは明白なのだから、増税は致し方ないとしても、国家官僚がまず率先して襟を正して欲しい。自分たちの蜜だけは大切にして国民にそのツケを回すなんて国には住みたくないのだ。だから税金だって払うのがバカバカしくなってくるのだ。私達が支払った税金は彼らのためではない。私達に還元されるべきものだ。

今回の耐震強度偽装問題でも税金が使われる公算が大きいようだ。個人の買い物なんだから自己責任だという意見もあるが、それ以前に政治家が関与していたのか否かを明確にして欲しい。その上で税金の投入が正しいかどうか論じるべきだと思う。

政治はその国の国民の顔だ。今の政治を許しているのは私達国民だ。だからこんな国は嫌いだと言うことは、日本人が嫌いだって事になるのかなぁ?

日本とうい風土と人間は好きだ。でもやっぱり、こんな腐敗した国に住みたくはない。何で子供達があんなにも簡単に殺されてしまうのだ? 昔の日本は「安全と水はタダ」だったはずなのに今では安全も食も住も自己責任だ。

けれど、どうすれば良いのか判らない。この国を出て行きたいのは山々だけれど、今の生活環境を捨てていくまでの度胸は私には、無い。いや、まだ起きない…というのが正解か。もっと嫌になれば出ていく決心も固まるかも。

海外で起業する夢もまだ捨てたわけじゃない。移住は時期尚早だとしても、まずは夢の実現に向けて動いてみるのがベストなのかもしれない。

ある講演会に行ってサステナビリティ(Sustainability)という言葉を覚えた。“持続可能性”…といったような意味だそうだ。

現在のままの経済活動を続けていくと、2050年には地球に壊滅的な状況が訪れるのだそうだ。それは世界中の科学者の一致した研究結果で、異議の差し込まれる余地の無いものなのだそうだ。

大気中のCO2濃度を下げるために、仮に今すぐ全てのCO2排出原因をストップしても、安定化が訪れるのは十数年も先のことらしい。それは海水が地球の温暖化を吸収しているからで、上昇した水温を元に戻すのは簡単な事ではないのだそうだ。
なので地球に異変が起きてから対策を講じても、水温が下がるのには何十年もかかるわけだから、残された人類は何十年も苦しむことになる。

昨年は台風の大量発生があったし、その台風も年々巨大化している。アメリカの巨大ハリケーン「カトリーナ」被害は、かの地が海抜0?地帯だったこともあるけれど、ハリケーン自体が巨大だったからだ。

“ロハス”って言葉も生まれてきているように、自然環境を守ろうとする人々が増えているような気もするけれど、まだまだ地球レベルの意識には遠く及んでいないと思う。
安さや効率、直ぐに廃棄に結びつくようなものを買い求めるのはもう止めようと思う。まず地球環境に悪影響を与えていないか考えるようにしようと思う。もう消費の時代は終わりにして、循環的生活をするように心がけるべきだと痛切に感じます。

時間のある方、一度こちらのサイトを覗いてみてください。『サステナビリティの科学的基礎に関する調査

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