タカラガイの独り言

ちょっとした出来事やダイビングや旅のことなど徒然に。

2005年08月

日曜、月曜と北海道へ出張で出かけた。出張と言ってもお客さんとのゴルフがメインで、両日ともゴルフ。
年に6?7ラウンドほどしかプレーしない私にとって、2日連日のゴルフは少々堪えた。月曜日は航空便の時間調整もあって、1ラウンド・ハーフしたものだから、まるで一年分のゴルフを二日間で消化したような気分だった。

廻ったコースはアーレックスゴルフ倶楽部とニドム・クラシックコース。
ニドムはまるで山岳コースのようで、北海道のゴルフ場っぽくなかったけれど、フェアウェーに転々と鹿の足跡(写真)4483b40e.jpg
があったり、コースの外れで姿を見かけたりして、それなりに北海道らしさを垣間見ることが出来た。

高校生の時に初めて北海道へオートバイで訪れ、その雄大さに惹かれて7年ほど毎年通い詰めた。当時は高速道路は札幌=小樽間しかなく(鈴木宗男氏が議員になっていなかったから?)、幹線道路を走っても対向車とすれ違うことは、札幌や函館、小樽、帯広などの都市部以外では稀だった。どこもかしこも自然一色だった。
それが今では高速道路は張り巡らされ(決して熊だけが利用するようなことはない)、交通量も多い。見渡せば確かに原生林や牧場なども見られるけれど、そこにはかつての面影はない。

そういえば、昔の北海道で鹿に出会った記憶は無い。逢ったのはキタキツネとツキノワグマ、放牧された牛と馬、北の宗谷岬ではアシカ。
それが今では至る所に鹿がいた。鹿がそれだけ増え、人目に付くようになったと言うことは、他の動物たちが減ったとうことか。生態系のバランスが崩れているような気がしてならなかった。

JR神田駅と地下鉄淡路町駅の中間あたり、路地を一本脇に入った所に『プチコック』という、その名の通りの小さな食堂がある。一階が厨房で席は二階。細い階段を上っていくと6人掛けテーブルが1つと、4人掛けテーブル1つしかない。都合10人しか入れないのだ。だから、何度か出向いたことがあるが、すんなり食せたことは2度しかない(食事で行列に並ぶのが大嫌いなのだ)。

aaa67389愛想のない女将さんが1階と2階を忙しそうに行き来している。顔を見たことはないが、きっと親父さんも不愛想な「べらんめぇ、神田の生まれよ!」ってな人の様な気がする。その根拠は……。
1.まるで商売ッ気がない。不愛想な女将さんもそうだし、客はまだ来るというのに2時前には店を閉めてしまう。

2.とにかく安い! 写真のエビフライ・ライスは、エビフライが7匹も付いて750円だ! エビフライだけでお腹が一杯になってしまう。それ以外のメニューもボリュームたっぷりで600円~750円。

まさに学生街の食堂のようなお店なのだ。神田の駅に近く、もう少し広い店舗で商売すれば、きっと大繁盛すると思うのだが、あの不愛想な女将さんや商売っ気のない営業をみていると、今のままが理想の営業のカタチなんだろうなぁ。金よりももっと大切なものがある! って言っているような小さな食堂なのだ。







このネタを書くと「知る人ぞ知る…」で私の住まいがバレバレになってしまうのだが、なんかとっても凄い発見をした気分なので書くことにした。

私が今の町に住むようになって、約40年の歳月が過ぎようとしている。40年近く住むこの町の駅前に『三浦』という居酒屋がある。5a0fc5aa.jpg

先日、初めてこの店に入った。40年近く暮らしていて初めて入ったのだ。未成年で入るわけには行かなかったけれど、駅前にあるのに今まで一度も入ったことがなかったのだ。

その理由は、帰宅途中でこの店の前を通るといつも常連さんらしき人達で一杯だったので入りづらかったのだ。

で、先日……。開店間際のまだ常連さんが居ない時に、初めて入って驚いた! 写真のごとく小さな店なのだが、店内は超レトロ。オヤジさんもひと昔前のオヤジそのまま! 気温30度を越えるのに冷房設備はナシ! 客ひとり一人用のうちわが用意されているだけ。
だから何時も入り口が開きっぱなしだったんだ(ナットク!)。
メニューなんか、いつ書かれたものかシミが付いちゃってるし、更に驚いたことにこんな住宅街の居酒屋なのにクサヤを置いている! (道理で入り口が開きっぱなしな訳だ、更にナットク!)
ビールを頼めばジョッキではなくビンで出てくる。コップはキリンビールのマーク付きサービスコップ! 

オヤジさんに聞けなかったけれど、開業して50年近くはたつのでなかろうか? きっと店内の様子は50年前と一緒なのだと思う。入れ変わったのは客だけだろう。
今時珍しい居酒屋だ。タイムスリップしたような感覚を味わった。

総選挙が近づき、新聞はもとより朝のワイドショーまで、この話題で大賑わい。
ホリエモンは出馬するのかしら? 自民党も民主党も彼にコンタクトを取ったらしいから、可能性は高いのかも。東ちずるは「馬鹿にするな!」と怒鳴った、なんて報道もあったけれど出馬辞退は本当らしい。

それにしても日本の選挙ってのは、なんだかなぁ…。プロレスラーや女優、競輪選手や歌手まで議員になれちゃうってんだから。そういや数年前は東北の方で覆面レスラーが確か県議かなにかに当選しちゃって、覆面したまま議会に出席し避難を浴びていたけど。

1億総アイドル時代…なんて言葉があったけれど、今じゃちょっと知名度さえあれば、誰だって政治家になれる時代なんだ。政策なんて関係なし、ましてや“セイジ”の事なんか知らなくても問題ナシ! だから政治学なんて学んでも意味はない。大事なのは知名度だけ。

小学生の頃、クラス委員を選出すると、決まって選ばれるのは人気者、かっこいい奴が選ばれたものだ。クラス委員の選出=人気投票だったんですね。統率力やリベラル性、行動力&実行力なんて小学生に判断できるわけがない。

日本の総選挙がそうならないことを切に願う。その国の政治は国民の顔でもあるのだから。

大阪でセミが異常発生しているそうだ。しかもアブラゼミやミンミンゼミではなくて、沖縄地方に多いクマゼミが大量発生しているのだそうだ。
ジワジワとなくクマゼミの鳴き声は、暑苦しい。感覚的に暑さを助長するようであまり好きな鳴き声ではない。頭の上で鳴かれるミンミンは、けたたましくて煩いけれど、夏っぽくて好きだ。もっと好きなのはカナカナカナ…と鳴くヒグラシの声だけど、都会ではすっかり聞かれなくなった。

私が住む世田谷は、昨年はセミの鳴き声も喧しかったけれど今年は少ない。
それにしても子供たちが昆虫採集アミを持ち、虫かごを肩から下げて走り回る姿を何年見ていないだろう?

私の子供時代は夏休み=虫捕り…みたいなほど虫捕りに明け暮れていた。
ギンヤンマ(トンボです)を追いかけ、気が付いたら見知らぬ土地まで来ていてとっても不安な思いをしたことがあった。
セミを探して上ばかり見て歩き回り、肥だめに落っこちたこともあった。1日でセミを200匹近く捕獲し、虫かごの中がギシギシだった事もあった。セミやトンボたちがまだ寝ている早朝は、クワガタやカブトを探して森を徘徊した。

確かにカブトムシやクワガタなんか、捕まえたくとも都会では不可能に近い。ときどき自宅の明かりに飛んでくるのもいるけど、あれは買われたカブトが逃げ出したのだろう。

生き物に接することは、無機質なテレビゲームなんかよりずっとワクワク・ドキドキすると思うのだが、今の子供にはそうではないのだろうか? それとも親が熱射病になるからと外出を禁じているのだろうか? 
そうか! 最近の小学生は虫よりボールかもしれない。サッカーや野球に夢中な子供たちは一杯いる。ウ?ン、確かにサッカーもワクワク&ドキドキするなぁ。仲間と一緒の夏休みは、それはそれなりに思い出深いものになるに違いない。


小泉首相がキレて、とうとう解散しちゃいました。
個人的にはそろそろ自民党に遠慮頂いて民主党あたりに日本の舵取りをお願いしたい気持ちです(多分、それでも日本は良くはならないだろうけど)。

それはそうと、郵政の民営化ってそんなに大事なんでしょうか? 正直言って私は郵政が民営化されて国民に与えるメリットが解りません(どなたか教えてください)。
郵政公社に集まったお金がどうでも良いことに使われているんだとしたら、別に民営化しなくともその無駄使いを改善すれば良いだけのことだし…。

今の日本には早急に何とかしなくてはならない事が、他に一杯あると思うのですが、郵政民営化が否決されたからといって、解散までしてしなくてはならない事なんですか?小泉さん。

海外旅行をするようになった10年ほど前、私の調べ方もヘタだったのかもしれないが、なかなか有用な情報をネットで集めることが出来なかった。

それで、だったら自分で残してみようかと始めたウェッブ制作。始めてみると、有用な情報自体を集めることが如何に大変かを知った。わずかな時間の訪問で、有用な情報など集められるわけがないのだ。

それでも始めてしまうと止めるわけにもいかない。旅行をする度に数日間を部屋にこもって画像の整理やらなんやらで潰すことになる。
これはこれでそれなりに楽しんではいるのだけれど、今回制作したメナドのサイトは苦労した。画像素材は多いのだけれど、使用に耐えるカットが少ないのだ。陸上のカットが少ないからだ。

水中写真を初めて3年ほどになるけれど、本当に難しいと思う。写真は昔から好きで撮っていたから、それなりの知識も技量もあるつもりなのだけれど、水中のものは数百カットを撮っても使えるのは10カットに満たない。なので高砂淳二に嫉妬するのだ。どうしてあのように作ったような写真が撮れるのだろう?

話は戻ってメナドのサイト作り。海中の写真ばかりというのはサイトを作る上で難しい事がわかった。写真の羅列で終わってしまうからだ。撮影した際の状況を克明に記録しておかないと、フォトアルバムになってしまう。

それはそれで良いのだろうけど、当初の「有用な情報」には到底なり得ない。
メナドに行く前はタンココと呼ばれるところにも行きたいとは思ったのだけれど、丸1日かかるというので止めにしたのだ。タンココサルにも逢ってくれば、また一味違ったサイトになったんだろうけど、残念!


昨日、休暇を取って母をゴルフに連れて行った。
母は66歳頃からゴルフを始め、70歳を越えた昨今かなり夢中になっている。なので連れて行こうと思い立ったのだが、この猛暑の中のゴルフはかなり心配だった。「少しでも体調が変だと思ったら直ぐに止めなよ」とは言っていたが、当の本人がゴルフ大好きときてるから無理をしなければ良いのだけれど…と気にかかっていた。

正直、私自身がリタイアしたいくらいの猛暑だった。気象庁は気温35度と発表していたけれど、芝生の上は軽く40度を超していただろう。しかも無風。ほとんど低温サウナの中でゴルフをしているようなものだ。
ラウンド中にかなり水分補給(アルコールも(^_^;;; )したけれど、トイレに行くことはなかった。全部汗となってでてきてしまう。

流石にゴルフ場も人が少ない。キャディーさんに聞いたら8組しか入っていないと言っていた。こんな状況下でゴルフをする酔狂は少ないだろう。
それにしてもお袋はタフだった。8組×4人=32人。その中できっと最高齢だったのではあるまいか。

次回はもう少し気候の良いときに連れて行ってあげようと思う。出来ればカートに乗って好きに回れるハワイのゴルフ場みたいなコースがいいな。




「オープンウォーター」を観た。
詰まらない映画だった。第1にシチュエーションが現代のダイビングで「無い」とは断定出来ないけれど、まず有り得ない。
第2にサメは人を襲うことは滅多にない。娯楽映画『ジョーズ』なら許せるけれど、ダイビング映画であそこまでサメに対する恐怖心を煽ることに疑問を感じた。

映画自体の脚本と演出の稚拙さは、映画のオープニング当初は初々しく感じられたけれど、エンディングを迎えた途端に不愉快を通り越していた。

監督は一体何を伝えたかったのだろう? サメは怖いよって事か? ダイビングは危険だよって事か?

私が知るダイビング事故のトップは溺死だけれど、ロストによる漂流が一番記事になり得るのも事実だ。溺死よりも漂流の方が記事にし易いからだろう。でも、この映画の漂流は「無い」とは言い切れないけれど、限りなく有り得ない。
オーストラリア・グレートバリアリーフでもタオ島でも、大きな船に数十人が乗り込んでダイビングに出向いたけれど、あんな杜撰な人数カウントはしていなかった。
世界各国の海で多くのサメと出会ったけれど、サメの方が人を恐れて逃げていった。

ダイビングを軽んじるのもどうかとは思うけれど、あそこまで誇張してサメやダイビングを怖いものと演出されるのは正直言って不愉快だ。娯楽作品のつもりで作ったのかしら?
ダイバーが観れば腹が立つだろうし、ノンダイバーが観れば「ダイビングなんてしたくない」と思うだろうし、どちらにしても最低の映画だった。ロードショー公開でなかった事がせめても救いだ。いや、あの内容では全国公開は無理だろうなぁ。

このページのトップヘ